ジンバブエ共和国 国歌「我らがジンバブエの旗を掲げよ」
ジンバブエ共和国 国歌「我らがジンバブエの旗を掲げよ」
タイトル
Simudzai Mureza wedu WeZimbabwe (確認中)/我らがジンバブエの旗を掲げよ
政府ポータルでは『Proudly Lift High the Flag of the Land of Zimbabwe』の名で紹介。一方で、各大使館のホームページでは上記のタイトルが記載され統一されていない。更に混乱させているのは初等中等教育省のサイトで、内容は以下の通り。
Simudzai Mureza wedu WeZimbabwe(英語:Blessed be the Land of Zimbabwe)(直訳すると「ジンバブエの旗を高く掲げよ」)(ジンバブエ・ンデベレ語Kalibusiswe Ilizwe leZimbabwe)は、ジンバブエの国歌である。
英訳と直訳内容が全く違う。ショナ語から英語に直訳すると『Raise our Zimbabwean Flag』になるはずだが。当サイトはオリジナル国歌がショナ語であることから、ショナ語で書かれたタイトルを採用した。
ちなみに憲法及び法律ではタイトルは定められておらず“ジンバブエの国歌”としか記載されていない。そのため、法的観点から書くと『ジンバブエの国歌』が正しいのかもしれない。
作詞
Solomon Mutswairo / 確認中
詳細不明
作曲
Fred Changundega / 確認中
詳細不明
採用年
1996年1月5日
成り立ち
長く英国領ローデンシア時代が続いたジンバブエ。1960年代多くのアフリカ諸国が独立するも、この国はローデンシアとして、白人中心の名ばかり独立をする。この時は独立前同様、英国国歌『神よ女王を護り賜え』が歌われた。
1970年にローデンシアが共和国になると英国国歌が歌われなくなり “国歌なし”の期間が続く。
1974年8月26日、ベートーベンの“歓喜の歌”のメロディで歌われる『Rise, O Voices of Rhodesia』が新たな国歌として宣言され1979年12月まで使われた。
イギリスの暫定統治が始まると『神よ女王を護り賜え』が国歌として復活する。
1980年、国名をジンバブエに変え完全独立を果たすと国歌を『Ishe Komborera Africa』に変更。コサ語で歌われ人気を博していた『神よ、アフリカに祝福を』のメロディにのせ、ショナ語で新しく作られた歌詞で歌われた国歌だった。しかし、いくつかの国で同じメロディで歌われていることが議論となり1994年に国歌変更の動きが始まる。
ジンバブエらしい歌をと全国的に募集した結果、Solomon Mutswairoがショナ語で制作した詞、Fred Changundegaが作曲した曲が最優秀作品に選ばれ、1994年3月に『ジンバブエの地に祝福あれ』が国歌として導入された。この時採用された憲法では国歌のことは記載されておらず、どんな法的根拠で導入されたのか不明。
1996年1月5日、「国歌法」が施行され名実ともに『ジンバブエの地に祝福あれ』が国歌となった。
EXCELSIOR
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憲法では国歌が法律で定められることが規定されている。驚くべきは3言語の歌詞や、楽譜が記載されていること。憲法で定められているのは珍しい。しかしタイトルは定められていない。
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1996年に制定された「国歌法」では、歌詞と楽譜、国歌への侮辱が違法行為であることなどが定められている。また、大統領に強い権限が与えられており、国歌が歌われる機会、人、方法を規定できるだけでなく、国歌の使用禁止、管理、制限ができると記載されている。
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学校の始業時に歌われる。国営放送では、毎朝6時に国歌が流される。
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16の公用語がある中、英語・ショナ語・ンデベレ語の主要3言語が公式の歌詞として法律で定められている。ショナ語制作後、ンデベレ語と英語に翻訳された。
憲法で全公用語の普及について努める必要があると記載されていることもあり、他言語も明文化されていないが存在すると思われる。2013年に憲法が15言語で翻訳されたことから、公式歌詞も15言語あると紹介するところもあるが、ただの翻訳なのか公式の歌詞なのかは不明。
手話も公用語として認められているため、手話Verも容易に見つけることが出来る。同国ではアメリカ手話が使用されている。
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駐キューバ大使館によれば、ンデベレ語は西部にあるマタベレランド地方で歌われ、英語ではあまり歌われない。南マタベレランド州にあるいくつかの学校では、ソト・ツワナ語バージョンを導入している。
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2004年、アフリカ陸上競技選手権でジンバブエの選手への表彰式の国歌斉唱時、1994年まで使われていた前国歌『Ishe Komborera Africa』が流され問題になった。
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『Rise, O Voices of Rhodesia』はメロディ、歌詞ともに公募されたが、メロディは良い作品が見当たらなかったのか、“歓喜の歌”が採用された。メロディが決まった後、1年間歌詞の公募がされ800近い作品が集まり、選ばれたのがグウェルに住んでいたMary Bloomの作品。彼女はこのコンペに10作品提出していた。
1947年に南アフリカからローデシアに移り住み、大学卒業後は音楽教師として働き3人の娘がいた。南アフリカシオニスト協会とエル・アル航空が共同で主催した文学コンテストに提出した詩で、賞を取りイスラエルへ旅行のチケットを得ている。同国ミッドランド州のビクトリア教育諮問委員会のボードメンバーやグウェロ・アンド・ディストリクト・アート・カウンセルの議長を務めていた。賞金として500ローデンシア・ドルを国から贈られている。
初演は国会の開会式。毎晩、ラジオやテレビ放送の最後に演奏された。
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現代でもジンバブエで“歓喜の歌”を演奏すると問題になる。(現地で確認したい)
歌詞
(ショナ語)
【1】
Simudzai mureza wedu weZimbabwe
Yakazvarwa nomoto wechimurenga;
Neropa zhinji ramagamba
Tiidzivirire kumhandu dzose;
Ngaikomborerwe nyika yeZimbabwe.
【2】
Tarisai Zimbabwe nyika yakashongedzwa
Namakomo, nehova, zvinoyevedza
Mvura ngainaye, minda ipe mbesa
Vashandi vatuswe, ruzhinji rugutswe;
Ngaikomborerwe nyika yeZimbabwe.
【3】
Mwari ropafadzai nyika yeZimbabwe
Nyika yamadzitateguru edu tose;
Kubva Zambezi kusvika Limpopo,
Navatungamiri vave nenduramo;
Ngaikomborerwe nyika yeZimbabwe.
歌詞 日本語訳
歌詞 カタカナ読み
国歌に関するリンク
【政府ポータル “THE NATIONAL ANTHEM”】
http://www.zim.gov.zw/index.php/en/my-government/government-ministries/national-symbols/462-the-national-anthem?showall=1
【Ministry of Justice Legal and Parliamentary Affairs “Zimbabwe Constitution”】
https://justice.gov.zw/download/zimbabwe-constitution/
【初等中等教育省 “ジンバブエ国歌”】
http://mopse.co.zw/blog/national-anthem-zimbabwe
【駐カナダ ジンバブエ大使館 “National Anthem”】
https://www.zimembassyottawa.com/national-anthem
【駐キューバ ジンバブエ大使館 “国家のシンボル”】
https://www.zimhavana.com/national-symbols/
【law.co.zw “国歌法”】
https://www.law.co.zw/download/national-anthem-act/
【BBC “Zimbabwe athlete sings own anthem”】
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/3906619.stm
【Our Rhodesian Heritage “Woman is Anthem Winner”】
http://rhodesianheritage.blogspot.com/2013/03/woman-is-anthem-winner.html
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