シエラレオネ共和国 国歌「国歌」

 

シエラレオネ共和国 国歌「国歌」

タイトル

NATIONAL ANTHEM(ナショナル・アンセム) /国歌

『High We Exalt Thee, Realm of the Free』が一般的には紹介されるが、公式文書では単に『NATIONAL ANTHEM』と書かれているものしか確認ができなかった。これは歌詞の冒頭部分をタイトルに使う慣例があるためだと思われる。そのため法的根拠はないが公の場でも『High We Exalt Thee, Realm of the Free』と紹介される可能性がある。

作詞

Clifford Nelson Fyle /クロフォード ネルソン ファイル

1933年3月29日、首都フリータウンで生まれ。20歳でダラム大学の傘下にあったフーラ・ベイ・カレッジで言語と数学の学士号を取得し英語の教師になる。1958年にはイギリスのダラム大学で教育学の修士号、1960年には英語の学士号を優秀な成績で取得。国歌のコンクールで詩が採用された後は、教育担当官兼学校監察官に任命され学校教科書を手配する立場になったり、学校の創設などに携わる。また政治にも関わり、独立時は与党の初代広報長官を務めた。しかし自身の研究分野である言語学を深めるため1967年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校へ留学。帰国すると大学の教授、学部長、ユネスコの言語専門家などを歴任する。1993年にユネスコを引退すると主要な現地語の学校図書の制作に関わる傍ら小説の執筆も行った。
晩年はクーデターや内戦など国内情勢は安定せず、国を追われアメリカへ移住。2006年1月18日アメリカで逝去した。

作曲

John Akar /確認中

1927年5月20日シエラレオネ生まれ。1947年に渡米しカリフォルニア大学バークレー校で芸術を学んだ。その後、ロンドンで経済を学んだあと、スコットランドでアフリカ研究センターで研究員になる。1950年から5年間ボイス・オブ・アメリカで勤務。1957年にシエラレオネに帰国すると、シエラレオネ放送サービスの番組責任者を努めた。また作家や俳優など文化面の活動も盛んに行い、ロンドンやブロードウェイの舞台に立った経験を活かしシエラレオネ国立舞踊団を創設しディレクターとして活躍した。1969年10月から1971年3月まで駐米大使を務め、1970年にはカナダとジャマイカの高等弁務官を務めた。その後、一党独裁をすすめる政府に反発し公務員を辞めジャマイカへ移住。そこで放送やジャーナリズムの分野で活躍した。1975年6月23日、ジャマイカ・キングストンにて心臓病で逝去。

採用年

1961年

成り立ち

独立以前は宗主国の国歌『神よ女王を護り賜えが使われていたが、独立にあたって国歌を制作することとなる。
まず制作されたのはメロディだった。1960年?に国歌のメロディを決めるコンペが行われ、John Akaの曲をLogie Wrightが編曲したものが選ばれ、新聞に掲載された。歌詞はこのメロディに合うものというテーマでコンペが行われる。
1960年7月に留学から帰国し、これを知った、のちの国歌の作詞者となるクロフォードは、留学中に制作した作品『Ode to Sierra Leone(シエラレオネへの頌歌)』をメロディに合わせ書き直し応募することを決める。この6節で構成された作品は、1954年イギリス留学中にジョン・ミルトンに憧れ祖国への賛歌を趣味で書いたものだった。3週間をかけ書き直す大仕事となったが、その努力が実を結び優勝。採用された歌詞は、最後の提督Maurice Dormanの提案により“land of our birth”が“land that we love”に変更され今に至る。

EXCELSIOR

憲法では以下のように定められている。
第一章6(2)
共和国の国歌は議会が定めるものとする。

♪♪

憲法によれば国歌を規定した法律があるはずだが確認できなかった。

歌詞

【1】

High we exalt thee, realm of the free;

Great is the love we have for thee;

Firmly united ever we stand,

Singing thy praise, O native land.

We raise up our hearts and our voices on high,

The hills and the valleys re-echo our cry;

Blessing and peace be ever thine own,

Land that we love, our Sierra Leone.

【2】

One with a faith that wisdom inspires,

One with a zeal that never tires;

Ever we seek to honour thy name

Ours is the labour, thine the fame.

We pray that no harm on thy children may fall,

That blessing and peace may descend on us all;

So may we serve thee ever alone,

Land that we love our Sierra Leone.

【3】

Knowledge and truth our forefathers spread,

Mighty the nations whom they led;

Mighty they made thee, so too may we

Show forth the good that is ever in thee.

We pledge our devotion, our strength and our might,

Thy cause to defend and to stand for thy right;

All that we have be ever thine own,

Land that we love our Sierra Leone.

歌詞 日本語訳

 

歌詞 カタカナ読み

 

国歌に関するリンク

【議会“国歌・宣誓”】
https://www.parliament.gov.sl/uploads/other_resources/national_anthem.pdf

【National Commission for Democracy in Sierra Leone “National Symbols of Sierra Leone BOOKLET”】
http://ncd-sl.org/images/docs/National%20Symbols%20of%20Sierra%20Leone%20BOOKLET-3.pdf

【駐米大使館 “John Joseph Akar”】
https://embassyofsierraleone.net/the-embassy/people/photos/john-joseph-akar

【AFRO “JULY8-12 1975”】
https://news.google.com/newspapers?nid=2211&dat=19750719&id=1SImAAAAIBAJ&sjid=Dv4FAAAAIBAJ&pg=5349,146844

【NEW YORK TIMES “July 1, 1975”】
https://www.nytimes.com/1975/07/01/archives/john-akar-actor-writer-and-sierra-leone-envoy.html

【COCORIOKO “PROFESSOR CLIFFORD NELSON FYLE, Father of Sierra Leone National Anthem”】
http://cocorioko.net/professor-clifford-nelson-fyle-father-of-sierra-leone-national-anthem/

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