アイスランド 国歌「おお 我らの国の神よ」

アイスランド 国歌「おお 我らの国の神よ」

タイトル

Ó Guð vors lands (カタカナ読み確認中)/おお 我らの国の神よ

大統領府や駐スウェーデン大使館など“Lofsöngur”と紹介されることもあるが、当サイトは首相府の記載に習い表記。

作詞

Matthías Jochumsson /確認中

司祭、ジャーナリストで詩人。国民的詩人として知られている。1835年11月11日にソルスカフィヨルズルのSkógarの貧しい家で生まれた。コペンハーゲンで商業を学び1865年に神学校を修了。各地で司祭を務め、1871年から1872年までイギリス、デンマーク、ノルウェーに滞在。数年間『Þjóðólf』の編集者を務めた。1920年にアイスランド大学で名誉博士号を取得し、同年にアークレイリの名誉市民となった。その7日後の1920年11 月18日に家を建てたアークレイリで逝去。アークレイリの自邸は記念博物館になっている。生涯で3度結婚した。

作曲

Sveinbjörns Sveinbjörnssonar /確認中

神学者、音楽家。1847 年 6 月 28 日にSeltjarnarnesi生まれ。21 歳でプレスト学校を卒業し、その後コペンハーゲン、ライプツィヒ、エディンバラで 5 年間音楽を学ぶ。結婚後、音楽教師兼ピアニストとしてエディンバラに 29 年間住んだ。この時、Matthíasと一緒に住みのちの国歌となる曲を作曲。その後しばらくウィニペグに住んでいましたが、1922 年にレイキャビクに移り、1924年にコペンハーゲンに移住。ガンを患い1927年2月23日、ピアノの椅子に座ったまま逝去した。
1953年、文部省がレイキャビクに墓石を建立している。

採用年

1983年3月25日
アイスランド国歌に関する法律が施行された日。

成り立ち

デンマークの統治下、19世紀初期からヨーロッパ大陸で起こった民族的ロマン主義が独立の気運を生み出していた。1873年に出された王令によって、翌年8月にアイスランド定住1000年(ノルウェー人のIngólfur Arnarsonがレイキャビクに定住してから)を記念して全ての教会で礼拝を行うことが決定する。その記念礼拝で歌われていた賛美歌が現在のアイルランド国歌『おお 我らの国の神よ』だった。
記念ミサの決定に伴いイギリスのエディンバラ在住のMatthías Jochumssonは1873年秋に自らの発案で1節を書き、残りをロンドンで讃美歌のための詩を書き上げた。Matthías Jochumssonは、暮らしていた家の家主で友人だったSveinbjörns Sveinbjörnssonarに自身の詩をもとに作曲を依頼。1874年の春に完成し、同年8月2日レイキャビク大聖堂にて、初めてアイスランドを訪れた国王クリスティアン9世が出席した礼拝の場で、初めて公の場で歌われた。1874年に出版された詩とメロディは「千年にわたるアイスランドを偲ぶ賛美歌」と呼ばれた。それまでイギリス国歌『神よ国王を護り給え』と同じメロディの「Eldgamla Ísafold」が慣例で国歌として歌われていたが、1904年の自治権を獲得した頃より『おお 我らの国の神よ』が慣例で国歌として歌われ始め、1918年12月1日にアイスランド王国が誕生し、初めてアイスランドの国歌として歌われるようになる。
アイスランド政府は1948年にメロディ、1949年に詩の著作権を取得した。教育省が詩の著作権を詩人の相続人から、メロディを、デンマークのヴィルヘルム・ハンセン音楽出版社から購入し、現在は首相府の管轄にある。
1983年に議会は法律第2号“アイルランド国歌に関する法律”を可決、同年3月25日に施行され『おお 我らの国の神よ』は正式に国歌となった。

EXCELSIOR

憲法での言及はない。

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1983年3月25日に施行された“アイルランド国歌に関する法律”があり、制作者の名前とともに国歌のタイトル、著作権は国が持っていること、アレンジや商業や広告目的で禁止しており、これに反した場合の罰則も規定されている。

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公式には3節あるが通常1節のみが歌われる。

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教育省が1974 年に制作者2人が住んでいたエディンバラのロンドン通り15番地に記念板を設置した。

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ミサの説教はアイスランド司教の勅令により詩篇90篇のl-4節と12-17節が用いられ、歌詞は詩篇90篇を強く意識した内容になっている。

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何度か法律変更の議論があり、2020年にはアレンジの禁止は創作の制限になるという理由で変更案が出された。
また、キリスト教色が強すぎるだとか音域が広く歌いにくいという理由で変更議論もある。

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ヴィルヘルム・ハンセン音楽出版社は現在でもスカンジナビア最大の音楽出版社として現存している。

歌詞

【1】
Ó, guð vors lands! Ó, lands vors guð!
Vér lofum þitt heilaga, heilaga nafn!
Úr sólkerfum himnanna hnýta þér krans
þínir herskarar, tímanna safn.
Fyrir þér er einn dagur sem þúsund ár
og þúsund ár dagur, ei meir (ei meir)
eitt eilífðar smáblóm með titrandi tár,
sem tilbiður guð sinn og deyr.
Íslands þúsund ár, Íslands þúsund ár
eitt eilífðar smáblóm með titrandi tár,
sem tilbiður guð sinn og deyr.

【2】
Ó, guð, ó, guð! Vér föllum fram
og fórnum þér brennandi, brennandi sál,
guð faðir, vor drottinn frá kyni til kyns,
og vér kvökum vort helgasta mál.
Vér kvökum og þökkum í þúsund ár,
því þú ert vort einasta skjól.
Vér kvökum og þökkum með titrandi tár,
því þú tilbjóst vort forlagahjól.
Íslands þúsund ár, Íslands þúsund ár
voru morgunsins húmköldu, hrynjandi tár,
sem hitna við skínandi sól.

【3】
Ó, guð vors lands! Ó, lands vors guð!
Vér lifum sem blaktandi, blaktandi strá.
Vér deyjum, ef þú ert ei ljós það og líf,
sem að lyftir oss duftinu frá.
Ó, vert þú hvern morgun vort ljúfasta líf,
vor leiðtogi í daganna þraut
og á kvöldin vor himneska hvíld og vor hlíf
og vor hertogi á þjóðlífsins braut.
Íslands þúsund ár, Íslands þúsund ár
verði gróandi þjóðlíf með þverrandi tár,
sem þroskast á guðsríkis braut.

※( )はソロでは歌わない事が多い。

歌詞 日本語訳

 

歌詞 カタカナ読み

 

国歌に関するリンク

【FORSÆTISRÁÐUNEYTIÐ “Ljóð og nótur”】 

【FORSÆTISRÁÐUNEYTIÐ “Ágrip af sögu þjóðsöngsins”】 

【FORSÆTISRÁÐUNEYTIÐ “Ræða forsætisráðherra í Þingvallakirkju 17. júní 2014”】 

【FORSÆTISRÁÐUNEYTIÐ “Þjóðsöngur Íslendinga”】 

PRIME MINISTER’S OFFICE National Anthem”】 

【Alþingis “Lög um þjóðsöng Íslendinga”】 

【Alþingis “Frumvarp til laga”】 

【Alþingis “Flm. (Helgi Hrafn Gunnarsson) (P):”】 

【Islands ambassad i Stockholm “Den isländska nationalsången”】 

Minjasafnið Gleym mér ei”】 

Minjasafnið Matthias Jochumsson – a national icon”】 

【Vísindavefurinn “Hvernig og hvenær varð íslenski þjóðsöngurinn til?”】 

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