美しい国歌を持つジンバブエでクーデターか!?
アフリカ南部にあるジンバブエで15日、クーデターと思われる事態が発生しています。
現状分かっている事は
- ムガベ大統領が自宅で軟禁状態
- 国営放送ZBCが軍によって占領
- チョムボ財務相を拘束
BBCの報道によると与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線のTwitterアカウントが「エマソン・ムナンガグワ氏が暫定党首となる」と発信したと伝えています。
ということは与党の一部と軍が手を組んで行ったものだと考えられます。
↑のちにこのTwitterアカウントが偽物だと分かりBBCが謝罪しています。
エマソン・ムナンガグワ氏は先日ムガベ大統領によって副大統領の座を罷免された人物。
クーデターの原因はムガベ氏の長期政権と後継者選びか
1980年、イギリスから独立を果たした際に首相だったムガベ氏は共和制に移行後も大統領として権力の頂点の座に君臨し続けました。最初は黒人白人の融和政策をとっていましたが2000年に政策を転換。これまで支配していた白人たちを追いだし黒人たちだけで国を作ろうとしました・・・
が、これまで経済の中心を担ってきた白人たちを追いたしてしまったので経済は混乱。これまで豊かな土地だと言われてきたジンバブエは衰退。それに加え政策に反対する欧米諸国の経済圧力もあり、例のないインフレを起こします。これが有名な0が多いジンバブエドル誕生の原因です。
そんな中でも彼が大統領で居続けられた理由は独裁を強めることで権力基盤を築いてきたから。そんな中チョットした事件が起こります。
来年7期目を目指すムガベ氏ですが93歳と高齢のため後継者について候補者が二人いました。その1人が今回、暫定党首となったと報じられているエマソン・ムナンガグワ氏。
そしてムガベ氏の奥さんグレース氏です。
この流れでエマソン氏が解任されたのですから候補者レースが関係していると違いないと一部の人々から不満がありました。エマソン氏を支持する人の中にジンバブエ軍の司令官チウェンガ氏がいます。彼を含め軍が指示していた点でも今回のクーデターは軍単独のものではないことが分かります。
情報が錯綜していて旧宗主国のイギリスが情報収集を進めているようですが同国からの情報はありません。
思わぬところで影響を受けているのがビットコインです。
事件を受けてビットコインが一時10%高と急騰し、国際市場で取引されている額のほぼ2倍の1万3499ドル(約152万円)に達しているとのこと。もともと同国でのビットコイン需要は通貨不足の中で急速に高まっていました。
ジンバブエ国歌“我らがジンバブエの旗を掲げよ”
そんな混乱が続くジンバブエですが、国歌『我らがジンバブエの旗を掲げよ』はとても美しく洗練されたメロディを奏でます。
1節:国旗と独立戦争を戦った兵士への賛歌
2節:肥沃な大地
3節:神と指導者
全3節で構成。3節目の指導者と言う単語はムガベ大統領を指すのではないかと推測できます。