今度は大学寄宿寮で  国歌斉唱義務化が進むインド

国歌に関するニュースは本当に少ないのですが、ここ数カ月国歌関係ニュースで賑わっている国がいくつかあります。国歌好きにとっては嬉しい悲鳴です!!

1つはアメリカ。

連日、人種差別への抗議行動として国歌斉唱の際膝をつく行動が報じられています。

2つ目は中国。

国歌への不敬行為が罰せられる法律が制定され、それが自治のある香港にも有効であることで問題になっています。

そして3つ目がインド。

インドの映画館で国歌斉唱が義務化されたというニュースを以前紹介しました。

映画大国インド 映画館で国歌演奏義務化へ

これを機に毎朝国歌を歌う町が登場したりと、インドには国歌を歌う事に誇りを持つ人たちがたくさんいるようで、斉唱義務化に皆が賛成しているかのようにも見えます。

しかし先日、このような風潮に異議を唱える著名人が登場しました。

ヒーナ・シドゥさんは2013年にミュンヘンで行われた世界大会で金メダルを獲得したインド射撃界のエース。その一方で昨年、イランで行われたアジア大会では女性のヒジャブ着用義務に抗議し出場辞退し話題となった人物です。

そんな彼女が映画館での国歌斉唱義務化に不満を述べたことが話題になっています。

彼女はツイッターに

「最高裁判所はエンターテイメントと愛国心をミックスしましたが、彼らが言う国歌に対する義務は任意です。しかし、なぜ彼らは映画館で国歌を最初に流すことにしたのですか?」

と投稿しました。

これには非難の声もありますが、彼女は決して愛国心が無いわけではありません。

先に投稿したつぶやきの前にこのように投稿しています。

「国歌があることでメダルをもらうことの意義がより大きくなる。」

“国歌斉唱や起立の義務に異を唱えること”=“愛国心がない”

という事ではなく、思想の自由が認められた社会でこのような義務が生じることに異議を唱えていると言えます。こういったニュースが出ることは言論の自由が保たれている証拠ですね。

そんな中、26日の憲法の日に新たな州法が発効されました。

ラージャスターン州にある政府および政府支援する大学寄宿寮で国歌斉唱を義務付けるというもので、毎朝午前7時に国歌を歌います。

アルム社会正義・権利大臣は「学生にナショナリズムの感覚を植え付けるため」だと発言しているのですが、これが本当に愛国心に繋がるのでしょうか。

インド人の大半は国歌が好きです。日本で出会ったインド人に国歌を歌うと喜んでくれることがほとんど。そんな彼らでも義務化される事に疑問を持つ人たちがいます。愛国心を育てるのは良いことですが行きすぎないようにしてほしいですね。

国歌義務化が愛国心を育てるにはつながらない