モナコ公国 国歌「モナコ賛歌」

モナコ公国 国歌「モナコ賛歌」

タイトル

INU MUNEGASCU(確認中) /モナコ賛歌

“モナコ国歌”と訳されることもある。

作詞

Louis Notari /確認中

1879年モナコ生まれ。エンジニア・建築家としてトリノ工科大学を卒業すると1911年から公共事業部長に就任。現存するプリンセス アントワネット公園の建設に参加している。その後、モナコ市議会議員や国家顧問などを務めた。また、消滅しかけていたモナコ語の普及に努めたことでも知られ、モナコ語で初めて文学を書いた人物。“モナコ文学の父”と呼ばれている。1960年にはモナコ公国最高の国家賞である聖シャルル勲章を受賞。高齢のため歩くことができなくなったため、レーニエ3世大公が賞を授与するためにLouis Notariに会いに行ったという。1961年モナコで逝去。彼の名を冠した国立図書館がある。

作曲

Théophile Bellando /確認中

1820年生まれ。本業は公証人だが、趣味として詩人や音楽家としての顔もあった。1903年逝去。

採用年

1931

成り立ち

現在も大公を務めるグリマルディ家が大公の地位についたのは1612年のこと。1815年からはパリ条約に基づきサルデーニャ王国の保護領となる。
1840 年代になるとイタリア統一運動が広まり、マントンとロクブリュヌ=カップ=マルタンの両地域がサルデーニャ王国の併合を目的に独立を宣言。この時期、統一運動を盛り上げる歌がモナコで歌われる中で、対抗歌としてThéophile Bellandoが作曲した愛国歌がのちの国歌『モナコ賛歌』となる。口伝によると、大公一族への忠誠を讃える内容の作詞も行った(Théophile Bellandoが現代の歌詞に繋がる歌詞をフランス語で作成したとの情報あり)。これをフロレスタン1 世の招待でモナコに滞在していたフランス人作曲家で音楽学者のCastil-BlazeがThéophile Bellandoに会い、楽譜に書き起こした上で前奏など一部に修正を加えた。
1848年3月20日マントンとロクブリュヌ=カップ=マルタンが分離すると、モナコは公国を守る市民組織を設立。組織の行進曲として、Théophile Bellandoの作品が選ばれ“Marche Nationale”として親しまれた。
1861年にモナコが独立を宣言し、各地に領事館などを設置するなど外交活動を活発化させる。そんな中、外国からの賓客をもてなす際に必要となったのが国歌だった。制作を任されたカジノ・ド・モンテカルロの楽団に所属していたCharles Albrechtは“Marche Nationale”をピアノ曲として編曲し歌詞がない国歌『Air National de Monaco』を作り上げる。1897年にはAlbrechtが『Hymne National de Monaco』と題した楽譜を出版した。
数年後、モンテカルロ管弦楽団やモナコ大聖堂に所属していたFrançois Belliniがオーケストレーションを行い、歌詞が3行追加されたが、立ったまま聞くには演奏時間が長すぎるという理由で1900年に削除された。
1914年、アルベール大公即位25周年の際、モンテカルロ・オペラ及びクラシックコンサートの指揮者Léon Jehin がオーケストレーションを行った。これが現在でも使われているメロディ。
一方の歌詞は1931年に詩人のLouis Notariがリグリア語版を作詞したものが歌われている(政府ポータルでは1928年にノタリがフランス語の歌詞をモナコ詩に書き直すことを提案したと記載されている)。

EXCELSIOR

憲法では国旗のみ言及。

♪♪

法律は確認できなかった。

♪♪♪

公用語はフランス語だが、リグリア語で歌われる。リグリア語の方言がモナコ語だという情報もあり。公の場では歌詞無しでメロディのみが流されることが多い。

歌詞

政府サイトでは黒字部分も記載されているが歌われている様子は確認できなかった。1900年の修正で削除されている可能性がある。
で歌われるのが一般的。

ilà cü ne toca !
Oilà cü ne garda !
Fò che cadün sace ben aiço d’aiçì

Despœi tugiù sciü d’u nostru paise
Se ride au ventu u meme pavayun
Despœi tugiù a curù russa e gianca
E stà r’emblema d’a nostra libertà !
Grandi e piciui r’an tugiù respetà !

Amu avüu sempre r’a meme tradiçiun ;
Amu avüu sempre r’a meme religiun ;
Amu avüu per u nostru unù
I meme Principi tugiù
E düsciün nun purà ne fa sciangià
Tantu ch’au cielu u suriyu lüjerà ;
Diu n’agiüterà
E mai düsciün nun purà ne fa scangià Düsciün

Nun sëmu pa gaïre,
Ma defendemu tüti a nostra tradiçiun ;
Nun sëmu pa forti,
Ma se Diu vœ n’agiüterà !

Oilà cü ne toca !
Oilà cü ne garda !
Fo che cadün sace ben ailo d’ailì

歌詞 日本語訳

 

歌詞 カタカナ読み

 

国歌に関するリンク

【Portail du Gouvernement Princier de Monaco “La Constitution de la Principauté”】

【Portail du Gouvernement Princier de Monaco “Hymne monégasque”】

【Palais Princier de Monaco “Hymne Monégasque”】

【visit MONACO “ステファン・バーンがモナコについて最もよくるある質問にお答えします。”】

【Hello Monaco “Louis Notari – the Father of Monegasque Literature”】

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