アフガニスタン建国100周年記念イベント 第15回ワールドフードラリー ~アフガニスタン大使館編~

今年でアフガニスタンは建国から100年。

王政から始まったこの国は政治体制が何度も変わりながらも一つの国として歴史を築いてきました。

しかし、私達が持つアフガニスタンのイメージは近年(特にタリバン政権時代以降)の“戦争” “危険” “内戦”というものが強く、その他をあまり知りません。

どの国にも魅力があるのは当たり前。

今回、アフガニスタン大使館の全面協力で全力でアフガニスタンの魅力をご紹介しました。

アフガニスタン大使館がおシャレすぎてビビる

ロシア大使館も近い麻布台の一等地に建つ大使館はまだ出来てから10年程度。

とてもオシャレで豪華な建物で復興中というイメージとのギャップに驚かされます。

館内の所々に飾られた絵画などの調度品も見応えあり!

床に敷かれた絨毯は特注品で駐日アフガニスタン大使館と刺繍されています。

もちろん僕は読めないので大使館の方に教えてもらいました^^;

入り口。夜はさらにオシャレさが際立ちます

お花が飾られたエントランス

右から“駐日アフガニスタン大使館”と書かれている・・・そうです

アフガニスタンの調度品

 

共通はコタツ 意外な日本との関係

今回、ワールドフードラリー史上最多参加者数を記録しました。

アフガニスタンに興味を持つ方が多いことが伺えます。

アフガニスタンがメディアで紹介されるのは事件が起きた時が多い割にその他の情報は皆無。ネガティブなイメージがどうしても先行してしまいます。

実際事前に行った参加者アンケートで6割の方が“危険” “テロ”などのネガティブなイメージを持っていました。

なので、今回の目的は

“アフガニスタンのネガティブイメージをぶち壊す”

だったのですが、壊されまくりの回となりました。

まず、冒頭ご挨拶いただいたバシール モハバット特命全権大使がとてもおちゃめな方で会場が一気に和やかな雰囲気に。まず冒頭原稿と取り出して

「今からつまらないことを話します」

と前置きをした上で原稿を取り出し流暢な日本語で「両国の友好を・・・」みたいなよくあるお話をされた後、終わりかなと思っていたら原稿を置き

「アフガニスタンの平均寿命は60歳なんですが、そうなると私はそろそろ危ない」

と笑いを交えたアドリブスピーチ。冗談を言い会場を和ませながら“アフガニスタンの危険だというイメージを変えたい”という大使の想いを聞くことが出来ました。

73名の方にお集まりいただきました

20歳から日本にいるバシール大使。物腰の柔らかい方です

大使のスピーチの後はアフガニスタン紹介。プレゼンターは大使館の財務を担当するバブリさん。財務でバブリって最強です。どうしても“バブリー”と呼びたくなります^^;

ちなみにバブリはインドの王家の名前から来ているんだとか。

色々とバブリー!!

この方も日本語がペラペラで楽しんで国紹介を聞くことが出来ました。

アフガニスタンはイスラムの国で初めて日本と外交を結んだ国だとか、コタツ文化があるだとかトリビア満載。

インターネットでアフガニスタンと検索してもこういった情報が上に出てくることがないので勉強になったし親近感がわきます。

そんなバブリさん、交流タイムでは彼の周りに一緒に写真を取りたいと列ができるほどの人気でした^^;

バブリーさんではなく、バブリさん

内容が面白かったので皆さん楽しんで聞いていただけたようです

メモを取る人が多く見られました

とっても親切なバブリさん。笑顔がステキです☆

 

アフガニスタン料理を食べながら外交官と交流

実は冒頭バシール大使がマスクをしていたゲストに

「インフルエンザですか?アフガニスタン料理は美味しいし体にいいですから食べたらすぐ治りますよ」

と客いじりをするシーンが有り期待が高まっていました。

結果期待通り!

もっとスパイシーかなと思っていましたが実際食べてみるととても食べやすい。日本人好みの味です。大使専属シェフが頑張ってくれました!

館内で焼いているというアフガンパンを食べることができたのも貴重です。

手前にあるのはカビリタバオ(アフガン風炊き込みご飯)

アフガン風パン

サブジ(ほうれん草と豆の煮込み)

ファシリア(いんげんの煮込み)

ビュッフェ型式でした

お口に合う人が多かったようでお代りする人が続出

ご家族で

その場で会った方と

外交官と

シェフの周りにも写真を取りたいという人が続出

バブリさんにアフガニスタンについていろいろ聞く方も

 

民族衣装の試着や屋上見学も

アフガニスタン大使館のご協力のおかげで多くの魅力が伝えられました。

料理と並んで人気だったのが民族衣装の試着。特に女性ゲストが挑戦していました。

上からスポッと気軽に着ることが出来ます

“かわいい”とか“ほしい”という声が

多民族国家だからこそもつ文化の多様性が衣服にも

もちろん男性も

アフガニスタン人留学生と

大使館のご厚意で屋上を開放していただきました。階段を上がってびっくり!目の前に東京タワーがそびえ立ちます。下からだと他のビルに邪魔をされこれだけ全体像を間近に見ることは難しい。隠れた夜景スポットです!

階段を登ると・・・

ライトアップされた東京タワーが目の前に

アフガニスタン国歌を日本人・アフガニスタン人85名で大合唱

アフガニスタンを知っていただいた後は国歌を全員で歌いました。

民族の名が羅列され多民族国家全開の歌詞についてや、同国国歌の変遷をご紹介

パシュトゥーン語の発音はとても難しいので

『“アッラーフ アクバル”と3回繰り返す部分を歌えるようにしよう!』

を目標に練習を簡単にしました^^

初めて聞く国歌を即興練習

まずは座って聞きながら口ずさみます

徐々に“アッラーフ アクバル”が歌えるようになってきたところで起立!

外交官や留学生を交え総勢85名で合唱しました。

皆様のご協力で素晴らしいものに☆

カタカナ表記がされた歌詞カードを見ながら歌います

皆さんのご協力で素晴らしい斉唱になりました^^

外交官は胸に手を当てて歌います

ゲストの中にも胸に手を当てる方が!

毎回恒例の採点はイベントを一緒に準備してくれたアセフ書記官です!

真ん中のアセフ書記官が採点

「素晴らしかったです!100点です!!」

会場が拍手で包まれ本当に良い雰囲気^^

他の外交官も「感動した」と喜んでいました。

「パーフェクト 100点です!」

 

最後にバブリさんがゲストの皆さんにお知らせがあると言って再登場。

「大使館から皆様に高級レーズンをプレゼントします!」

サプライズプレゼント!?

どこまで至れり尽くせりなんだアフガニスタン大使館(・。・;)

これがめちゃくちゃ美味しい!!

農業が重要な産業であるアフガニスタンにとってこれらを買うことが大きな支援となります。

アフガニスタン支援と言われると多額の資金や組織がないと出来ないと思いこんでいましたが、そうではなく僕たちにもできることがあるんだと。

復興支援は”購入する”というやり方があるのだと気付かされました。

支援を取り入れた生活って面白いかも! これなら忙しい人でも出来ますね^^

市場に出回っているのでぜひ皆さん購入してみてください!

購入が復興支援につながっている!

 

帰る頃にはポジティブなイメージ満載でゲストの方に帰っていただけたのではと勝手に思ってしまうほどOMOTENASHIをしていただきました。

ご参加頂いた皆様、大使館の皆様、
今回も素敵な時間を一緒に作っていただきありがとうございました!

皆様ありがとうございました

そして今回イベント開催に向け大使館サイドの窓口になってくれたアセフ書記官

タシャクル!!!