チリ料理レストラン フレンドリーな”ラ·カーサ·デ·エドゥアルド” @新中野
都内で唯一のチリ料理専門店
「チリ料理の専門店って日本に2店舗しかないんですよ」
そう言うと大半の方は「意外~」と言って驚きます。
そこには日本にチリ人がたくさん住んでいるというイメージがあるようです。
外国の話題が出にくい日本。特に先進国以外の名前が話題に出ることはほとんどありません。
しかしチリは場所を知らない人が多い中、比較的会話に出る機会がある国ではないでしょうか。
例えばチリワイン。格安で質のいいワインが多いです。コンビニやスーパーでも買うことが出来ますよね?
また、日本同様チリは地震大国。チリで地震が発生すると太平洋を挟んだ島国日本は津波に警戒するよう報じられます。
モアイ像で有名なイースター島、サッカーやテニスでも度々登場。
そんなチリですが、日本に住むチリの方々は821人(法務省 2015.6)と少なめ。
南米で在留資格を持つ人が多い順に並べると、ブラジル、ペルー、ボリビア、アルゼンチン・・・と続きチリが出てくるのは7番目なんです。
日本に2店舗 東京では唯一のチリ料理店
そんなチリの家庭料理を楽しめる店が中野にあります。
東京メトロ丸の内線新中野駅を降りて徒歩1分の所にある
ラ·カーサ·デ·エドゥアルド
チリワインと ピスコと とってもフレンドリーな2人のチリ人スタッフと
「いらっしゃいませー」
店に入ると奥の厨房から口ヒゲを蓄えた男性が出てきました。
「どうぞ、お好きな席へ」
チリの品々がチラホラ
テーブルが2脚、カウンターが7席。工夫すればっもっと座れそう。
初めて行くお店の店員さんに話し掛ける時はタイミングを探るのですが、
この店には話し掛けやすい雰囲気があります。
積極的に向こうから話し掛けてくるフレンドリーさがいいです。
彼の名はアントニオさん。日本人の奥さんがいて日本語が堪能です。
お店のオーナーではないようで
「もう少しでオーナーのエドゥアルドが来るから、彼にお店の事を聞くといいですよ」
とっても親切な方で質問したことに対して嫌な顔せずに丁寧に答えてくれます。
まずはお酒を頼みます。チリワインがやはり有名ですが、メニューを見ていると見慣れないものが・・・
ピスコ
ワインはブドウの果汁を発酵させて作りますが、こちらは蒸留酒。蒸留酒は醸造酒を蒸留して作るものなので、
簡単に説明するとワインを蒸留して作ったようなもの(笑)こんなざっくりな説明したら作っている人に怒られそうです。
度数は40度近くありますが、ここではレモンサワーやオレンジピーチで割ったりするので女性でも飲めそうです。
「女性に人気がありますよ。飲みやすくて美味しいでしょ?」
うん、確かに美味しい!
飲んだのはレモンサワーで割ったものですが甘みの中に酸味がありお酒好きでも楽しめます。
ピスコを飲み干しチリワインと料理を注文。
待っていると
自転車乗って現れた男性が店に入ってきました。
「こんばんは!!元気ですか?」
彼がこの店のオーナー、エドゥアルドさん。
お客さんから”エドさん”と呼ばれています。
”江戸”と”エド”をかけているんだそうです。覚えやすいですね(笑)
アントニオさん以上に日本語が流暢。それもそのはずエドさんは来日して30年あまりなんだそうです。
2人は僕が何を言っているのか分かるよう日本語で会話しています。
よくあるのは店員同士で自分たちの言語を使って会話していることがありますがここは違います。
お客さんがいる時に日本語で話してくれていると安心しますね。とても好感が持てます。
そしてエドさんはサッカーが大好き!
現在東日本大震災の影響で中止になっている
”仙台カップ国際ユースサッカー大会”でブラジル代表選手の誘致活動と通訳をしていたんです!
大会はユースのナショナルチームが参加していたため、当時担当していたチームの人が現在第一線で活躍する選手になってたりします。
日本人の選手とも交流があるそうで「○○選手、ああ見えて実は繊細なんだよ~」とか裏話が聞けちゃいます。
-サッカー好きな人にはたまりません。
チリ料理 そのお味は
料理を注文して待っているとサラダと料理にかけるトマトソースが出てきました。
待っている間にこういった物を出してくれる心遣いが嬉しい。
トマトソースは料理にかけるためのものですが、ブロック状に切られた具が入っているので単体でもいけます。
そんなサラダを食べ終わる間もなく料理が出てきました。
注文したのは南米料理の代表格
レンテハス
レンズ豆の煮込み料理。塩味が効いた豚肉がお酒との相性もいいし、肉が大きくて量も申し分なし!
チリでは家庭料理の定番。
ミートパイは生地から手作り。牛肉、豚肉、タマゴ、タマネギなどが入っています。
塩加減がちょうどいいです^^
店内に散らばるチリレストランの歴史
先に書いたようにオーナーのエドさんは来日して30年あまり。
店内にはその歴史が散らばっています。
例えばこれらの旗。チリの国旗でもないし・・・
いったいこれは?
「スペイン人の友人にもらったんですよ」
エドさんお店を始める前はエンジニアとして日本で暮らしていました。
スペインに拠点を置く会社だったため職場には多くのスペイン人がいたそうです。
「彼らは出身州の旗を持ってきていて職場に貼っていたんです。でね、スペインに彼らが帰る際もらったんです」
その後、お店に来た人もいたんだとか・・・
ちなみに青ベースの旗はガリシア州、オレンジがアラゴン州のものです。
バスクやカタルーニャだけでなくスペインの州それぞれに対して住む人たちの持つ誇りは強いですね。
僕は埼玉出身ですが埼玉愛が強いかと言われると・・・いや、いい所ですよ!
お茶とか・・・
旗といえば外にある大きなチリ国旗も気になります。
「それは軍艦についていたやつで、それも貰いました」
えぇ!?貰える物なの?
「チリの海軍は士官候補生を船に乗せて世界を周ります。
っで日本に来た時彼らをエドが案内したんだよ。コーディネーターだね。
そのお礼として軍艦に付いていた国旗をプレゼントしてくれたんだよ」
軍艦に付いている国旗をこんな間近、というか触れる機会なんてそうあるもんじゃないから触っておこう(さわさわ)
おぉ、硬い(笑)
ミリタリーマニアの方、触りに来てください!!
これも気になる。
「それはネパールの写真!」
なんで?ネパールの友達がいるとか?
「それは、ここで僕が来る前にやっていたインド料理屋が張ってたやつをそのままにしているだよ」
そのインド人オーナーと素敵なエピソードが・・・
「剥がす時間が無くてさぁ」
・・・
れ、歴史が店内に散らばっています・・;
話を聞きながら進むお酒・・・
チリワイン美味しい。テーブルワインでも質が高いのがいいですね^^
1杯500円とリーズナブル。
料理が美味しいのはもちろんですが、話が弾むとさらにお酒が進みます☆
チリ料理レストランでアミーゴに出会おう!
お店の雰囲気はとてもフレンドリーで居心地がいい。
お客さんもそれを求めているのか、話し掛ければすぐに友達に!
別の日に行ったらアルゼンチンやボリビア、パナマなどの出身の方が来ていました。
チリだけでなくスペイン語圏の方々もよく来るようです。
チリに興味がある方
チリを知らない方
チリに限らずスペイン語圏に興味がある方
アミーゴを探すならラ·カーサ·デ·エドゥアルドですよ!
お店情報
【ラ·カーサ·デ·エドゥアルド】
住所 東京都中野区中央4-1-8 富士シャトー 1F
TEL 03-3382-8232
営業時間 18:30~24:00
定休日 月曜日