2020年国歌変更第一号はオマーン!
オマーンが今年国歌変更 第一号!
昨年、レバノン・イラク・ニジェール・オーストラリアと国歌変更の動きがありましたが、いずれも変更までには至っていません(ニジェールは変更委員会が新国歌を考案中)。変更の話はあるものの実現するのは本当にわずか。国の象徴だけにコロコロと変わることはありません。
そんな中突然変更の知らせが入ったのがオマーンです。
去年までそんな動きは一切なかったのに・・・でも国歌の変更には必ず理由があります!
個人名が削除された新国歌
まずどこが変更されたのかですが・・・オマーン国営通信社が発表した情報によると
「カブースは天の恵みとともに来て、陽気になり、私たちの祈りの保護を称賛する」
“Qaboos has come with the blessing of heaven, be cheerful and commend him to the protection of our prayers”
から
「空へのぼり光で宇宙を満たす」
“raise to the sky and fill the universe with light, be happy and prosper”
となるそうです。日本語にしろ英語にしろ短くなるけど大丈夫かなと思い、アラビア語で調べたら・・・
“أبشري قابوس جاء فلتباركه السماء واسعدي والتقيه بالدعاء “
から
“فارتقي هام السماء واملئي الكونَ الضياء واسعدي وانعمي بالرخاء”.
なるほど!
これなら問題なさそうです。
オマーン国歌突然の変更はこの国だからできること!
さて、今回の変更理由は先月10日にカブース前国王が逝去したことにあります。変更前の歌詞には“カブース”と国王の名前が入っていたためこれを削除することが目的でした。
実は死後、あからさまな個人崇拝であった歌詞変更の噂は流れていました。それ以上の動きはないのかなと思っていたらこんなことに。
国が定めた喪に服す期間40日が過ぎた翌日の2月21日。ハイサム新国王が州旗、紋章、国歌に関する法律の附属書3を改正する法令を発行。本当に突然の変更でした。
これもオマーンが君主制だからなせる技です。
国歌の変更を知るだけでも国のことをたくさん知ることが出来ますね!
さて、次はどこの国の国歌が変わるんでしょうか。