北マケドニア共和国 国歌「今日、マケドニアの上に」

 

北マケドニア共和国 国歌「今日、マケドニアの上に」

タイトル

Денес над Македонија(確認中)/今日、マケドニアの上に

大統領府の英語ページで記載されている“Today over Macedonia”の和訳。

作詞

Владо Малески /(確認中

1919年9月5日、現在の北マケドニア ストルガ生まれの作家、社会政治的労働者、出版社、革命家。ベオグラードの大学で法学を学んでいる中、第二次世界大戦が勃発したため中退する。ラジオのディレクターや、雑誌「Nov den」、「Sovremenost」、「Razgledi」の編集者、レバノン、エチオピア、ポーランドの大使として外交官、マケドニア社会主義共和国の大統領補佐官などを務めた。また、最初のマケドニアの長編映画「フロシーナ」の脚本家としても知られている。1984年9月23日、ストルガにて逝去。

作曲

Тодор Скаловски /(確認中

1909年1月21日に現在の北マケドニア テトヴォ生まれの音楽家。ベオグラードの音楽学校を卒業後、ロボ・マタチッチとザルツブルクのモザルテウム音楽院で指揮経験を積む。戦前は、音楽学校の教師や、複数の合唱団の指揮者を務めていた。独立戦争に参加し、首都スコピエ解放直後、同国初の国立交響楽団と最初のセミプロ合唱団を設立し指揮した。マケドニア作曲家協会と音楽アーティスト協会の創設者の1人として尽力。2004年7月1日、スコピエにて逝去。

採用年

1992年8月11日(制定) ※現国家体制において   

成り立ち

1941年に制作され、マケドニア解放運動活動家の集まりで初めて演奏された。第二次世界大戦終了後、旧ユーゴスラビア内のマケドニア社会主義共和国の国歌として採用されるものの法的根拠はなかった。1946年、1963年の憲法で国歌は言及されず、1974年11月25日に公布された憲法の第10条では「マケドニア社会主義共和国には国歌がある」とだけ記載された。
1989年4月14日の憲法改正によって同項目が「マケドニア社会主義共和国の国歌は 『今日、マケドニアの上に』である」となり、初めて法的根拠を持って国歌となる。
1991年9月8日、マケドニア共和国としてユーゴスラビアから独立。同年11月17日に採択されたマケドニア共和国憲法によって紋章、国旗、国歌を公布から6ヶ月以内に法律によって決定されることを規定された。そのため、12月26日、マケドニア共和国議会は、マケドニア共和国の紋章、国旗、国歌に関する法律の準備と採択のための指示を採択。採択されたScheduleは以下の内容で過密だった。
1992年1月に公開コンペを行い、3月に法律案を発表して月末まで公開討論を行い、4月に公開討論の報告書を検討し、遅くとも5月20日までに法律を採択する。
マケドニア共和国の紋章、国旗、国歌のデザインを選定するための手続きを実施するためのワーキンググループは、5月20日までに法律を成立させることを目標に、3月20日に設置された。グループには、マケドニア科学芸術アカデミーの科学、美術、音楽の各分野のメンバーが参加。同年6月8日、委員会は国歌として「今日、マケドニアを越えて」を提案することを決定する。
1992年8月11日、独立したマケドニア共和国の国歌として、タイトルと歌詞付きの楽譜が記載された法律によって宣言された。
2019年の北マケドニア共和国に国名が変更されるも国歌が変わることはなかった。

EXCELSIOR

憲法では以下の通りに記載されている。
第一章5条
マケドニア共和国のシンボルは、紋章、国旗、国歌とする。マケドニア共和国の紋章、国旗、国歌は、下院議員の総数の 3 分の 2 の多数によって採択された法律によって決定される。

♪♪

1992年8月11日に採択された法律08-3278/1によって、タイトル、楽譜、歌詞が定められた。

♪♪♪

刑法によって下記のように定められている。

第178条
マケドニア共和国を嘲笑する意図で、その旗、紋章、国歌を公に侮辱した者は、罰金を科せられる。

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1992年、国旗と国章は変更されたが国歌は変わらず残った。更に2019年、国名が変更されたことで政府機関名も変更されたが、国歌のタイトルや歌詞は「国の遺産と文化の一部」とされ変更前の状態を維持された。

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作詞者Владо Малескиの生誕地ストルガには記念碑がある。

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現在の歌詞はオリジナルのものに手を加えている。変更のタイミングや理由は不明。

「Од гроб станаа славните ѕидари(日本語訳不明)」

「再びはためく旗」

「На Гоце Делчев, Питу Гули,Карев, Влахов, Сандански,На Гоце Делчев, Питу Гули,Карев, Влахов, Сандански」
この建国の功労者たちの名前を列挙する箇所で、緑で記載された2名の名が削除され、代わりにДаме Груевの名が追加された。

歌詞

【1】

Денес над Македонија се раѓа,

ново сонце на слободата!

Македонците се борат,

за своите правдини!

Македонците се борат,

за своите правдини!

【2】

Одново сега знамето се вее,

на Крушевската република!

Гоце Делчев, Питу Гули,

Даме Груев, Сандански!

Гоце Делчев, Питу Гули,

Даме Груев, Сандански!

【3】

Горите Македонски шумно пеат,

нови песни, нови весници!

Македонија слободна,

слободнo живее!

Македонија слободна,

слободнo живее!

歌詞 日本語訳(製作中)

【1】

Today over Macedonia, is being born

the new sun of liberty.

Macedonians are fighting,

fighting for their rights!

Macedonians are fighting,

fighting for their rights!

(大統領府Website英訳より)

歌詞 カタカナ読み(製作中)

【1】

Денес над Македонија се раѓа,

ново сонце на слободата!

Македонците се борат,

за своите правдини!

Македонците се борат,

за своите правдини!

国歌に関するリンク

【大統領府 “北マケドニア共和国”】
https://pretsedatel.mk/republika-severna-makedonija/

【議会“憲法”】
https://sobranie.mk/content/Odluki%20USTAV/UstavSRSM.pdf

【マケドニア旗章学会“The Flag and the Coat of Arms of the Republic of Macedonia according the working group in 1992”】
https://heraldika.org.mk/en/news/znameto-i-grbot-na-republika-makedonija-spored-rabotnata-grupa-vo-1992/

【Research Gate “マケドニア旗章学会:1992 年のマケドニア共和国の国家シンボルの採用プロセスのレビュー”】
https://www.researchgate.net/publication/337828224_Review_of_the_Process_of_Adoption_of_the_State_Symbols_of_the_Republic_of_Macedonia_in_1992

【マケドニア旗章学会“国歌「今日はマケドニアで生まれる」”】
https://heraldika.org.mk/en/news/himnata-denes-nad-makedonija-se-ragja-2/

【マケドニア科学技術アカデミー “Todor Skalovski(1909-2004)”】
http://manu.edu.mk/teams/%D1%82%D0%BE%D0%B4%D0%BE%D1%80-%D1%81%D0%BA%D0%B0%D0%BB%D0%BE%D0%B2%D1%81%D0%BA%D0%B8/

【fakulteti.mk “マケドニアの国歌の歌詞の作者裏ウラド・マレスキーは、30年前のこの日に亡くなった”】
https://www.fakulteti.mk/job/23092020/na-deneshen-den-pred-tri-decenii-pochina-vlado-maleski-avtorot-na-tekstot-na-makedonskata-himna

【官報50/92(1992)】
https://www.slvesnik.com.mk/Issues/0E00D81461B0480F99954FAB2F2F9481.pdf

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