日本で唯一のナイジェリア料理店 エソギエに!~東京 新宿区~
ナイジェリアって・・・
新宿三丁目の繁華街を歩いていると見慣れない国旗が・・・
「アフリカン レストラン&バー エソギエ」
とある。
看板に書かれたナイジェリア料理とはいったい・・・
トーゴの時もそうだったがアフリカ料理というのはどうも印象が薄い。
小さく入りにくい雰囲気すらある雑居ビルの入り口。
友人が先日新宿でボッタクリバーでお金を巻き上げられた話を思い出す。
こんなタイミングで思い出すなら話を聞かなきゃよかったΣ(´Д`lll)
不安を抱えつつ階段を昇ります。
3階に着くと重々しい扉が・・・中が見えず不安が増します。
あれ?クリスマスリース? ちょっと不安が和らぎました。
ちょっと重めの扉を開けると中から
「いらっしゃいませーーー」
と明るい声。
カウンター席へ案内されます。
「初めてですか?」
キャンドルを持って現れたのは下にあった看板の人だ!
日本語が堪能で話しやすい。優しい語り口調で不安が一気に吹き飛びます。
オーナーのラッキーさん。
アルバイトの人がたまに入るものの、週6日お店を1人で切り盛りしています。
日本に来て15年、お店も今年で13年と老舗です。
海外料理店の老舗というのはそれほど多くないので凄いお店です。
海外料理店に限らず、いつの間にか店が変わっていることが珍しくない今。
ナイジェリア料理で10年以上続けているというのには驚きます。
「お名前は何ですか?」
とか積極的に話しかけてくれるので親しみを覚えます。
店内はカウンターとテーブル席で22席。
所々にアフリカの雰囲気を感じさせる置物や楽器があります。
音楽はアフリカの曲を流しているそうですが、この日は偶然ナイジェリア音楽が流れていました。
これも他ではないことですね。リズミカルでいい感じです。
ラッキーさんも料理を作りながら曲に合わせて歌ってます。
ナイジェリアビール スター
「何飲みますか?アフリカのビールとかありますよ」
目の前を見ると見慣れないビール瓶?が並んでいるではありませんか!
ナイジェリアのビールってあるんですか?
「もちろんありますよ!」
スター
日本では輸入している会社がないためラッキーさんが国に帰った時に仕入れてくるんだそうです。
「ナイジェリアでお酒を飲むとなるとビールですね」
ナイジェリアはイスラム教の過激組織ボコ・ハラムのイメージがあるので
イスラム教の国かと思っていましたがキリスト教も少なくありません。
北がイスラム教、南がキリスト教という風に住み分けがされていて
4割はキリスト教なんです。
ラッキーさんもキリスト教徒なのでお酒オッケー!
堂々と飲めます^^
小瓶と大瓶があるんですが小瓶は品切れということで大瓶を注文。
大瓶600mlで1500円、小瓶830円と
ちょっと値が張りますが希少価値を考えたら安いもんです。
メニューを見るとガーナビールやナイジェリア版ギネスもあります。
これはたまりませんね!
さて、スターが来たところでナイジェリアの乾杯を教えてもらいます。
「ナイジェリアには250以上の民族があるんですが、僕の民族エド族では”およ”です」
およ?
なんだか響きがカワイイです(笑)あえてひらがなで書きます。
およ!
ごくごく
さっぱりとした後味にほのかな甘みを感じます。どんどん飲めちゃいますね。
それにしても最近”エド”という人たちと縁があります。
トーゴ料理屋エコロロニョンのオーナー”エドモンドさん”
チリ料理屋ラ・カーサ・デ・エドゥアルドのオーナー、エドゥアルドこと”エドさん”
そしてナイジェリア料理屋エソギエのオーナー、ラッキーさんはエド族。
ところで、このお店の名前”エソギエ”ってどういう意味なんでしょ?
「”神様からの贈り物”という意味なんですよ」
素敵な名前ですね!
「実は僕のミドルネームでもあるんです」
”王様の贈り物”と”ラッキー=幸運”だなんていい名前ですねー!
とってもフレンドリーなラッキーさん。
お客さんが増えてきても忙しい素振りを見せずに対応してくれます。
それどころか他のお客さんにも話しかける気遣いよう。
リピーターの方も多いようです。
「英語を勉強したいんですよねぇ〜」
という女性のお客さんが彼氏を連れて来店。
ラッキーさんは分かりやすいようにゆっくりとした英語で話しかけます。
可哀そうなのはそのお客さんと一緒に来た彼氏。聞けば英語が話せないんだとか。
ちょっと可哀そうでした(笑)
でもラッキーさんがフォローに入るんです。さすがです。
新感覚ナイジェリア料理
さてさて、お酒も飲んだことだしナイジェリア料理をいただきます。
一品目はビールに合うスヤ。ナイジェリアでは定番料理なんだとか。
網焼きした羊肉にスパイスをふったもの。玉ねぎが羊の臭みを消していい感じです。
すぐに出てくるのもポイントが高いですね。
ここで別のお酒が飲みたくなりました。
カクテルなども出していて種類が豊富なんですが気になったのが・・・
オゴゴロ
ナイジェリアのお酒だそうです。
「疲労回復とかの効果があって健康にいいんですよ」
ジンに様々な物を漬けるそうですが、家庭によって漬けるものが違います。
どんな効果を持たせたいのかにもよるんだとか。
「お店のはジンにナイジェリアの”キ”の皮や根を漬けてます」
キ!?
木のことですか?
1杯800円。
ヒノキのような香りが口の中で広がります!
なんだか饒舌になってきました。
これはオゴゴロ効果!?それともラッキーさんのトーク力のおかげ?
気持ち良くなってきた所でシメの料理を頼みます。
お勧めを聞いて頼んだのが・・・
写真はいまいちですが美味しいんです!
エグシとはウリ科の植物の名前。ナイジェリアではこの種を食べます。
このエグシと鶏肉をじっくり煮込んでできたシチューです。
エグシは体にもいいそうです^^
これも新感覚の味覚。エグシはクセになりそう。
これにエマと呼ばれるヤム芋から作ったナイジェリアの主食。
白いもちのようですがもっと柔らかくちぎりやすいです。
すこい濃いめのシチューとの相性抜群!!
腹持ちもよく、主食にしている理由がわかります。
いやーーーおいしかった。
おなかも満たされ満足満足。
帰る時もわざわざカウンターから入口まで出てきてお見送りしてくれます。
素晴らしいホスピタリティ!
入りにくい扉を開けると、
そこにはナイジェリアから来た素敵な”王様の贈り物”がありました!!
お店情報
【エソギエ】
住所 東京都新宿区新宿3-11-2 村木ビル 3F
TEL 03-3353-3334
営業時間 火~木・日・祝 18:00~24:00
金・土 18:00~翌4:00
定休日 月曜日