国歌がくれたステキな体験

国歌は特別な時間を与えてくれます。

筆者が体験した国歌を歌って起きた旅エピソードの一部をご紹介させてください。

国歌が皆さんの旅をよりステキにしてくれるかもしれませんよ^^

 

ピンチを救う国歌 inアルジェリア

アルジェリアからチュニジアへは陸路で移動します。5人の乗り合いタクシーです。

国境近くになると山道になり出入国を行う施設は山の尾根にありました。

ドライバーと同乗していた4人のアルジェリア人はスムーズに出国手続きが完了。しかし僕は違いました。

「何をしにアルジェリアに?」 「1か月どこを周った?」

など色々聞かれ不信感まるだしの対応をされました。顔が本当に怖いです。

一度も日本人と会わなかったことを考えると、日本人が1人で長期全国周っていたのが怪しかったのかもしれません。これまで出会ってきたアルジェリア人の印象が良かったのと、これ程出入国で止められたことはなかったので焦りまくりです;;

 

やばいなこれ・・・

どうしよう・・・

あれしかない・・・

 

思いついたのが国歌でした。

「本当はアルジェリアを離れたくないんです。とっても良い国だったので。国歌も素敵ですよね」

と言ってアルジェリア国歌を歌いました。

「クァサマーン   ビンナジ  ラティマヒクァート♫」

すると審査官の顔がみるみる笑顔になるじゃないですか!

「おーけーおーけー もういいいよ、良い旅を!」

と同じ人とは思えないほどの対応ぶり。

危なく牢屋に入る所を国歌に救われました。国歌は信頼も作れちゃうんですね。

 

 

現地の人たちの想いを引き出す国歌 inパレスチナ

パレスチナ自治区に行った際、持っていったボイスレコーダーに歌声を録音したくて出会った小学生の男の子に自治区の賛歌を歌ってほしいとお願いしたことがありました。彼が歌い出すと一緒にいた友達も歌いだしたんですね。「合唱してくれるなんて嬉しいなぁ~」と筆者感動!

にこにこして聞いていたら周りにいた大人たちもぞろぞろ集まってきて歌い出すじゃありませんか。

気付いたらその数30人ほど・・・大合唱です!!

ボイスレコーダーの音量メーターを見たら歌声が大きすぎて振り切っちゃってるんです。

「こりゃ~良い歌声が撮れてるぞ」

と内心心躍っていたのですが、そんな気持ちでいれたのはここまで。大合唱は始まって国歌が半分に差し掛かってきたあたりで監視しているイスラエル兵士がデモだと思って銃を手にこっちに近づいてくるじゃありませんか(;゚д゚)

や、やばい・・・

1人の老パレスチナ人がそれに気づいて両手を広げながらアラビア語で何か言っている。

恐らく「やめろ やめろ」と言ってくれているに違いない。やめてほしくないけど撃たれたくはない。

“日本人が国歌を促した大合唱を勘違いしてイスラエル兵が市民に発砲” 

なんて見出しの記事が配信されたらどんな顔して日本に帰ればいいんだ・・・

老パレスチナ人に加勢し「STOP STOP」と言ったものの歌声が止まらない。

もうだめだーーーー;;

とバッシングがネットで広まり個人情報が特定され自宅に石を投げられる所まで想像したあたりで歌声が突然止まりました。

忘れていましたが国歌は

短い!!

老パレスチナ人が解散を促したので集団がいなくなるのはすごく速い。

何人かは立ち去る前に握手を求めてきました。

なんか嬉しい^^;

今思えば、彼らは自分の土地がイスラエルに占領されているというスタンスだから、外国人に国歌を歌ってと言われたことが嬉しかったんじゃないかと思うんです。

ニュースや書籍などでパレスチナ人たちの想いを読んだり聞いたりはしていましたが、国歌を歌ってもらった事で彼らの想いというのを実際に強く感じることができた出来事でした。時に政治色や宗教色が強い国歌があるので扱いに注意しなければいけないけれど、だからこそ学べる事もあるのです。

 

 

国営放送局の出演をさせてくれた国歌 inエチオピア

2週間の滞在中、エチオピアの国営放送局EBCのディレクターと会う機会がありました。

彼は同い年だったんですが、とても落ち着いたたたずまいで全くそう見えない。

エチオピアン ホテルという国立劇場前の好立地にある老舗ホテルのロビー。周りはとっても静かな中、一緒に行っていたエチオピア人の友人が僕に一言。

「エチオピア国歌歌ってよ」

彼は僕がエチオピア国歌が歌える事を知っていました。

え?いや、そんな雰囲気じゃないでしょ!? 殴られるって。

歌ってみてよとディレクターからもリクエストされ歌う事に。

「イェーゼーゲネーツケベーーーレ♩」

殴られずに済みました。

ディレクターの人が妙に喜んでくれて和やかな雰囲気に。エチオピアの言葉アムハラ語で友人と何か話をしています。

すると友人が

「ラジオに出ないかって言ってる」

は?アムハラ語はもちろんだけど英語もまともに話せないんだけど(;゚Д゚)

「エイゴ ハナセナイdesu」

拙い英語でディレクターに言うと

「大丈夫!事前に質問は伝えるから」

なるほど、ラジオなら映像がないから英語のカンぺ作れば良いよね!

その日の夜から事前に伝えられた質問回答の英語版をグーグル先生と一緒に制作。

そしていざ本番の日。回答をバッチリ用意し彼らの迎えを宿泊しているホテルで待つのみ。

少し遅れて現れたディレクターがとんでもないことを言い出す。

「今からネットで配信する動画を撮りましょう」

え?いや動画じゃカンペ見れないですよね?

聞く耳持たずでホテルの屋上で撮影開始。かなりヤバかったです。趣旨から逸れてしまったのでラジオの話は省きますがこちらも何とか乗り切りました。

こんな体験も国歌を歌えたからこそ。

 

 

国歌はやはり普通の歌とは違います。だからこそ国歌を歌えるとちょっと違った体験が出来るんです。

皆さんも旅の中で国歌交流を試してみませんか?

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