国歌だって はっちゃけたい! アレンジ国歌のススメ
国歌というと堅苦しいイメージがありませんか?
もちろん国歌斉唱中は対象国に対して敬意を払うべきです。ブラジルやタイのように国歌に対する不敬による処罰が科せられる国もありますし、取扱いには注意が必要な場合もあります。
しかし決まりがあるからと言って「国歌ってとっつきにくい」と思わないでほしいんです。
本来国歌は作り手が国民に愛してほしいと思い試行錯誤して作った最高の音楽。
今日は“アレンジ”という視点で国歌に興味を持って頂けたらと思います。
威勢のいいチリ国歌“チリの国歌”をムーディにへーーんしん!!
まずは通常Ver
南米を代表するとてもリズミカルな国歌。一緒に歌いたくなる様なメロディで様々な所で歌われます。
そんな通常版とは全く雰囲気の違うものがあります。
それがこちら!
なんか成熟したオトナ感があります。ジャズ喫茶で流れていても違和感が無さそうな一曲。
モルドバ国歌“我らが言葉”をポップにへーーーーんしん!!
コーラスが似合う讃美歌を思わせる曲調。東欧諸国に多いパターン。
とても美しい歌声です。これを生で聞いてる時は思わず背筋が伸びますね^^;
そんなイメージをぶち壊すのがコチラ!
導入の「いえぇぇぇ~い」から肩の力が抜けます(笑)
これだけ見せられたら国歌だとは誰も思いませんね。
こんな感じで歌ってもいいなら色々な所で歌えそう。
モンゴル国歌“モンゴルの国歌”を嘉門達夫Verにへーーーんしん!!!
この曲の冒頭を聞くとなぜか暴れん坊将軍のエンディングのエンディングの営巣が出てくるのは筆者だけでしょうか・・・。
西洋かぶれのない自国らしさを出している良曲です^^
そんな名曲を大胆にぶち壊したのがこちら。これは必聴です。衣装や振付にご注目ください。
冒頭の叫びでヘビメタが始まるのかと思ったら
え?嘉門達夫さん?
見た目の予想を裏切らずガラ声から出るモンゴル国歌は完全に破壊されています。よくメロディを聞いてみると馬頭琴や口琴が使われているようです。モンゴル愛を感じます。それにしても振り付けがカッコイイし衣装が何とも言えなく良いですね^^
国歌は国民に愛されてこそ
国歌に敬意を表することは当然なのですが、その敬意には愛着が前提にあるのではないでしょうか?
19世紀、国民国家という“国家”という形のない新たなくくり、“国民”というアイデンティティによって人々をまとめるという概念が誕生した際、そのまとめるツールの一つとして国歌は誕生しました。
そのため国歌は国民に親しまれる存在であるべきなのです。
そういった意味でも通常版はもちろんですがアレンジも国歌として大事な要素だと筆者は思うのです。