東ティモール民主共和国　国歌「祖国」

タイトル

Pátria（パトリア）‎/ 祖国

“Pátria, Pátria”と記載されることもあるが、政府サイトの表記に従い上記をタイトルとした。

作詞

Francisco Borja da Costa / 確認中

1946年10月14日、Fatu-Belak, Fatu-Berliu生まれ。António Costa国王の息子で、1967年から内閣府職員として勤務。テトゥン語・ポルトガル語辞書を作成した。1968年から1971年にかけて兵役を務め、終了後は内閣府で勤務。1973年からリスボンの新聞社でインターンとして働きながらアフリカの解放運動について学んだ。帰国後は新聞社でジャーナリストとして活動。独立運動にも積極的に参加した。
1975年12月7日未明、インドネシア軍が侵攻した際、射殺リストに載っていたため自宅前で殺害されてしまう。混乱の中で殺害されたため遺体の所在が長年不明となっていたが、2022年8月21日政府が参加した調査によって発見され遺族に渡された。

彼の生誕日である10月14日は東ティモール文化の日に定められている。

作曲

Afonso de Araújo / 確認中

詳細不明

採用年

2002年5月20日

成り立ち

1975年にAfonso de Araújoが作曲し、Francisco Borja da Costaが作詞した『祖国』が、2002 年5月20日の独立回復とともに国歌として初めて演奏され採用される。2007年1月17日公布、翌日施行した「国家の象徴」法で、改めて法律で詳細が定められた。

EXCELSIOR

♪

憲法の14条では国の象徴が国歌であること、法律で定められるとしている。また、166条では法律での変更がない限り“Pátria, Pátria, Timor-Leste a nossa nação”のメロディで演奏されると書かれている。

このように国歌に言及する項目が２つもあり、加えて歌詞の歌い出しが明記されているという類を見ない文章となっている。

♪♪

2007年1月17日公布、翌日施行した「国家の象徴」法によって憲法の文言を補完するように新ためて国歌が法律によって定められている。

♪♪♪

公用語はポルトガル語とテトゥン語だが、歌詞はポルトガル語のみ採用されている。1999年の住民投票による独立決定に動いた中心人物たちはポルトガル語を使うディアスポラだったことや、30以上の言語がある国内をまとめるために同言語を選択したことが理由として考えられる。

♪♪♪♪

「国家の象徴」法ではシンボルの優先順位というのが記載されており、国旗、国歌、国章の順番で書かれている。

♪♪♪♪♪

「国家の象徴」法に記載されている歌詞は通常の歌詞の末尾に以下の文言が加えられている。理由は不明。

Pátria, Pátria!
Timor-Leste, nossa Nação,
Glória ao Povo e aos Heróis,
Da nossa libertação.

歌詞

Pátria, Pátria, Timor-Leste, nossa Nação.
Glória ao povo e aos heróis da nossa libertação.
Pátria, Pátria, Timor-Leste, nossa Nação.
Glória ao povo e aos heróis da nossa libertação.
Vencemos o colonialismo, gritamos:
abaixo o imperialismo.
Terra livre, povo livre,
não, não, não à exploração.
Avante unidos firmes e decididos.
Na luta contra o imperialism
o inimigo dos povos, até à vitória final.
Pelo caminho da revolução.