日本で唯一のトーゴ料理専門店 エコロロニョン ~港区 赤坂~
日本で唯一のトーゴ料理専門店
日本にある大使館のおよそ半数がある東京都港区。
そんな港区には海外料理店もたくさんあります。
今回は港区赤坂にあるトーゴ料理を出す店に行ってきました。
(トーゴに関しては以前大使館に訪問した際のリポートを御覧ください)
赤坂駅2番出口から徒歩3分ほどの所にお店があります。ランチタイムにお邪魔しました。
エコロロニョン

トーゴ国旗があり分かりやすいです

階段を使って2階へ上がると入り口が
「いらっしゃいませ~」
と奥のほうから元気な男性の声。
お店を営むのはトーゴ人のエドモンドさんとコジョさん。
2人ともとても明るいです!
エドモンドさんは日本に来て7年、コジョさんは4年で
日本のことを良く知っていて日本語も話せます。
大半のことは日本語で問題ありません。
2人は日本に来る前からシェフとして働いてて、
コジョさんは日本に来る前、
中国にあるいくつかのアフリカ諸国の大使館でシェフとして働いていたそうです。
これは料理に期待がもてそう。
2人は日本でも修行をして2012年に店をオープンさせました。
店名のエコ ロロニョンの
「エコ」は2人のイニシャル”E”と”KO”をとった”EKO”。
「ロロニョン」はトーゴの現地語のひとつ、ミナ語で「素晴らしき愛」を意味し、
「愛に満ちあふれたお店にしたい」という願いがこめられているそうです。
ちなみにこのお店が入るビルの名前は”エデンビル”。
エデンにある愛に満ちあふれたお店なんて素敵過ぎです^^

店内は温かな雰囲気

アフリカの雑貨が飾られています

楽器も
エコロロニョンの4つの唯一
このエコロロニョンは沢山の”日本で唯一”があります。
①日本で唯一のトーゴ料理を出すお店
トーゴの本格的な料理を楽しめるのはここだけ。
②日本で唯一トーゴのことを気軽に日本語で聞ける場所
大使館はなかなか気軽には行けません。
でもここなら忙しくなければ親切に教えてくれます。
ちなみに”ありがとう”は2人の出身部族が使うミナ語で「AKPE」と言います。
カタカナ表記にすると「アッベ(ペ)」でしょうか。
なんだか総理大臣の名前みたいです。
お店の2人から親切に教えてもらいました。
発音が聞き取れなくても何度も丁寧に教えてくれます^^
③日本で唯一トーゴビールが飲める
イベントで大使館が販売をしていますがそれも年一回。
ここなら在庫があれば年中飲むことが出来ます。
女性でも楽しめるようなほのかな甘みを感じるサッパリとしたビール。

左のキャッスルビールを扱っています
④日本で唯一詩人としても有名なトーゴ大使が書いた詩集が買える
直接販売しているのはここだけ。
エコロロニョンは駐日大使やトーゴの厚生大臣も訪れています。

直筆サイン入りです
あと特筆すべき店がもう一つあります。
外務省の調べでは2011年の段階で在日トーゴ人は29名。
全国に29名しか住んでいないわけで、
そのうちの2人に会えちゃうプレミア感がすごくないですか^^
トーゴ料理、さてそのお味は?
さて前置きがなくなりました。
料理は例のごとくオススメを聞きます。
アジンデシ

カレーのようなスパイスの香りが広がります
トーゴの代表的な料理だそうです。
ラム肉にピーナッツチリソースをかけたカレーといったところです。
これにドリンク飲み放題、ジャガイモのスープかサラダに
食後のコーヒーか紅茶が付くランチセットが990円。
安い!
色々付いてお徳感満載です!!

ドリンクはオレンジ、グレープフルーツ、アイスコーヒー、ウーロン茶があります

ジャガイモのスープ。コショウが効いていて食前にもってこい
それではいただきます。
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・
はい、おいしいです。
北アフリカ以外の料理というと脂っこくてシンプルな味付けだと
勝手に思い込んでいたのですがまったく別物。
まろやかで繊細、様々なスパイスが口の中に広がります。
なんといっても良かったのがラム肉。
特有の臭みがまったく無く、やわらかいです。
よく煮込んでいるのでしょうか?
―コジョさん、ラム肉って柔らかいですけど結構煮込んでいるんですか?―
「もちろん、よく煮込んでいますよぉ~」
―どれくらい煮込んでいるんですか?―
「それは企業秘密!(ニコッ)」
よく煮込んでいるのは確かのようです(笑)
他にも・・・
”スペアリブのローストBBQソース” 1200円

迫力あります!
骨付きなのですが、肉がしっかり付いています。食べ応え十分!
他にも
”ローストポーク・ハニーマスタードソースで”890円

少し甘めのソースがかけられています
どれもおいしいです。しかも盛り付けがとてもキレイ。
スタッフの2人が地元の料理だけでなく
フランス料理や和食など様々な料理を勉強した経験があるというのが分かります。
料理と一緒に運ばれてきたのはトーゴ産唐辛子を使って作った”イェベセ”。
ペースト状の調味料でお好みで料理に加えて食べます。
しかし・・・これは辛い。
お好みで入れてと言われた意味が分かります。
食べ過ぎると翌日お尻にきそうです(汗)
お店で使う食材の一部はトーゴやアフリカの食材が使われています。
やはり、その国の料理にはその国の食材ということですね^^

辛いのが好きな人には最高だと思います。一度お試しあれ~
トーゴはドイツやフランスの植民地になった歴史を持っています。
料理文化が発展した要因です。
さらに民族も60以上ありそれらの文化が交流したことも大きいでしょう。
日本人の口に合うアフリカのイメージを覆す料理でした。
訪問した日はとても暑い日で疲れぎみのコジョさん。
帰り際コジョさんが
「あついね~」
と言ったので
―頑張って―
と返すと
「頑張る! がんばれ日本!!」
となぜか僕も励まされました。
とても気さくな人です。
最後は、握手とお互いの指をパチンとやる挨拶をしました。
自分の親指と相手の中指で音を鳴らします。
なかなか難しいです^^;
行った際は試してみてください!
きっと丁寧に教えてくれますよ。
それともう一つ、もし料理がおいしかったらこの言葉を言ってみてください
エヴィヴィント!!
おいしいの意
お店情報
【エコロロニョン】
住所 東京都港区赤坂2-17−72 イーデン ビル 2F
TEL 03-6277-6979
営業時間 月~金11:00~15:00 18:00~23:00
土・祝11:30~17:00 18:00~23:00
定休日 日曜日