朝鮮民主主義人民共和国 国歌
概要
タイトル
愛国歌(エグッカ)/愛国歌
作詞
パク・セヨン
作曲
キム・ウォンギュン
採用年
1947年
成り立ち
建国の祖、キムイルソンの指示の下で作られた国歌。
日本とは国交も無く縁遠い国だが実は作詞者は多くの日本人も聞いたことがある”イムジン河”の作者パク・セヨンが担当した。
”イムジン河”は沢尻エリカが出演し話題を呼んだ映画『パッチギ』の挿入歌として使われている。
コメント
内容は国土の豊かさと国民が一致団結し国を支えようというもの。
社会主義としての国家姿勢が伺え、堂々としたメロディで歌われる。
2番では朝鮮民族の始まりとされ、信仰されている白頭山が登場する。
この山は朝鮮民主主義人民共和国ではキムイルソンの出生地とされ、
この山で生まれたと主張する理由はそういった信仰があることが関係しているのだろう。
国土の美しさを歌う1番に比べ社会主義色が強い内容になっていて政治的主張が色濃く見える。
以前、訪れた高麗博物館(取材日記はコチラ)で出会った韓国人女性李さんはこんなことを話していた。
「日本に住む北朝鮮の人たちとすれ違っても目を合わせない、話さないことがありました。もし話をしたらスパイ容疑で逮捕される時代があったんです。今はそんなことありませんが・・・やっぱり両国の間には大きな壁がありますよ。」
韓国でならともかく、日本に住む朝鮮民族の人たちの間でも大きな溝があるようだ。
「でも、すれ違う時に同じ民族の血が流れているのを感じます」
―え?同じ民族の血ですか?―
「そうです。なんか不思議ですけど感じるんです!」
両国は現在も戦争状態だが、”同じ民族”という意識も強いようだ。世界を見れば同じ民族が2つの国に分かれているというのは珍しい。過去そういった国々は次々と統合していった(例えば東西ドイツ、南北アメリカなど)。
”歴史は繰り返す”この言葉を信じるならば朝鮮半島統一の夢も絵空事ではないのかもしれない。
歌詞日本語読み
アーチームン ピーナライー ガンサン
ウングンメ チャーウォンド カードゥカン
サァム チョーンリ アーンダウン ネー チョグ
パンマーンニョン オーレンギョクサエー
チャンーラーナ ムンファロ チャーーラナン
スーギーーロン イーンミンエ イーヨンガン
モォンガーマム ターパチョイー チョーソン
キーーリー パードゥーセーー
こんな時に聞きたい
威厳を感じる曲を聞きたい