エスワティ王国 国歌「エスワティニ国歌」

エスワティ王国 国歌「エスワティニ国歌」

タイトル

National Anthem of Eswatini(ナショナルアンセム オブ エスワティニ)/ エスワティニ国歌

政府関連サイトでは『National Anthem of Swaziland』と記載されていることを参考に、現在の国名に合わせ上記のタイトルとした。また、歌詞の冒頭『Nkulunkulu Mnikati wetibusiso temaSwati』をタイトルとする情報も多数見られるが、政府関連サイトでは一切見られなかった。本来であればスワジ語で表記するのが正しいのだろうが見つけることができなかった。

作詞

A.F. Kukies Simelane /確認中

Hlatikulu近郊にあるエルサレム学校に所属していた女性。

作曲

David Rycroft /確認中

1924年12月7日、南アフリカ・ダーバンでイギリス人の両親のもとで生まれる。音楽学者、言語学者。1952年にイギリスに移住し、東洋アフリカ研究学院で教鞭をとった。民族音楽学と言語学を組み合わせた研究を行なう。スワジ語の研究をしており、1964年には調査でエスワティニを訪問し民族音楽の録音収集をしていた。1997年8月8日逝去。

採用年

1968年8月

成り立ち

1968年9月6日の独立に向けてイギリスとの交渉をしていたスワジランド政府(現エスワティニ)は、これまで使われていた『神よ女王を護り賜え』を変更するため、スワジランド立法評議会が新たな国歌を決めるコンペの開催を決めた。まず、歌詞を国内で募集し、続いて、ロンドンのミュージカルタイムズ紙に歌詞に合うメロディの募集をかけた。優勝賞金100ポンド。希望者はスワジランドに歌詞の送付を求めることになっていたが、応募者に届いたのは2つの詩だった。曲の応募締め切りまで2ヶ月を切っていたのに一つに絞れず、2作品を送るという大技に出たのだ。応募者は両方でもどちらか一方のみの応募でもいいことにし、メロディと共に審査することとなる。そのほかの規則としてソプラノ、アルト、テノール、バスの四部合唱であることが求められた。締切の1967年12月31日までにイギリスを含むヨーロッパ諸国からおよそ100作品が集まり、その中から4曲まで絞られる。最終選考まで残った作品は南アフリカのヨハネスブルクで録音したものを閣僚が聞いて判断するということになっていたが、自国の合唱団による生合唱が必要だという意見が出て7月9日にスワジランドで合唱団による生合唱が行われ選考された。
結果、A.F. Kukies Simelaneの歌詞に基づいて作曲されたDavid Rycroftの作品に決まる。David Rycroftは伝統音楽に近い作品と全く異なるものを提出したが、前者は最終選考には残らず、後者が国歌として採用。
1968年8月16日付のスワジランドタイムズが国歌の決定を政府が発表したと伝えた。

EXCELSIOR

憲法では第一章第三条にて以下のように規定されている。
国歌および旗は、この憲法の制定時に合法的に使用されている国歌または旗、または随時規定されるその他の国歌または旗であるものとする。

♪♪

法律は確認できなかった。

♪♪♪

1973年11月10日、ソブーザ2世国王は、スワジランド国歌の歌詞に添える新しい音楽に149ドルの賞金を出すと発表。現在のメロディーでは国歌を歌うのが難しくなりすぎることを理由としたが、国歌の変更には至らなかった。詳細は不明。

また、国名を変更した2018年にも国歌の変更があったという情報も見られるが詳細を確認できなかった。

♪♪♪♪

【未確認情報】2001年、政府が『Nkosi Sikelel’ iAfrika』の合唱を禁止したとの情報あり。

歌詞

Nkulunkulu Mnikati wetibusiso temaSwati,
Siyatibonga tonkhe tinhlanhla
Sibonga iNgwenyama yetfu
Live netintsaba nemifula
Busisa tiphatsimandla takaNgwane
Nguwe wedvwa Somandla wetfu
Sinike kuhlakanipha lokungenabucili
Simise usicinise
Simakadze”

歌詞 日本語訳

 

歌詞 カタカナ読み

 

国歌に関するリンク

【Government portal “WHO WE ARE ”】

【Government portal “CONSTITUTION OF THE KINGDOM OF SWAZILAND 2005 ”】

【エスワティニ王国 国連政府代表部 “国歌”】

【IOL “Nkosi Sikelel’ iAfrika banned in Swaziland”】

【SOAS “African language studies”】

【The New York Times “Swaziland Anthem Changing”】

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