ネパール連邦民主共和国 国歌「ネパール国歌」

 

ネパール連邦民主共和国 国歌「ネパール国歌」

タイトル

確認中/ ネパール国歌

英語に訳された憲法では“ネパール国歌”と記述されている。曲の歌い出しをタイトルにするネパールの慣習から“Sayaun Thunga Phool Ka(何百もの花束)” “Sayaun Thunga Phool Ka Hami”と呼ばれることが多い。

作詞

प्रदीपकुमार राई /確認中

ペンネームByakul Mailaの名で知られる詩人。1972年、ネパール・Okhaldhunga生まれ。カトマンズのNepal Law Campusで法律を学び弁護士資格を得た後、行政学と社会学の修士号を取得。20年教鞭をとった後、村長を務める。国歌採用後は特に収入がなく、政府からの支援金と石油会社で働く妻の収入で暮らしているとの報道もある。

作曲

अम्बर गुरुङ्ग /確認中

1938年2月26日インド・ダージリン生まれ。1950年代、ダージリンに音楽研究所を設立し、多くのミュージシャンを輩出した。1969年にネパール王国9代君主マヘンドラ国王の招待を受けネパールに移住すると、同国の芸術文学アカデミーの音楽部門長となる。2010年、ネパール音楽演劇アカデミー初代学長に就任。現代ネパール音楽の父とも呼ばれる。糖尿病とパーキンソン病を患い、2016年6月7日午前2時37分、カトマンズのグランデ国際病院で逝去。

採用年

2007年7月16日

成り立ち

2006年、共産主義を掲げた反王政組織マオイストが中心となり王政が廃止され、連邦民主共和制に移行すると議会が復活。議会は同年5月18日、王族を称え歌われていた国歌『श्रीमान् गम्भीर』を廃止した。そこで政府は新しい国歌を選ぶため14人のメンバーからなる選考委員会を設立し、詞と曲を公募。日刊紙ゴルカパトラに掲載された募集要項を読んだ弁護士のप्रदीपकुमार राईはその日に歌詞を書き始める。募集要項には、国の多様性や政治変化に対応できるものであるもので、8~50単語で構成するよう書かれていた。しかし、彼は締切に間に合わず一度諦めたという。しかし諦めた2日後、偶然行った市場で出会った知り合いの詩人から締切が15日延長されたことを知り制作を再開。結果、彼の作品が選ばれることになる。この歌詞が決定される過程で彼と彼の家族は、王政思想でないことを証明するために数回の尋問があったという。2006年11月30日に国歌の歌詞として承認されると曲の選定が始まる。1272曲が集まり、名前は伏せられ6曲(प्रदीपकुमार राईの3曲、ネパール軍2曲、若手ミュージシャンの1曲)まで選考委員会によって絞られた。2007年7月16日、閣議で6曲が流されप्रदीपकुमार राईが作曲した曲が閣議で決められ曲が完成した。

EXCELSIOR

憲法の附属2で歌詞が記載されている。

♪♪

2019年8月2日、官報によって発表された法律がある。国歌に対する侮辱罪などの刑罰はない。

♪♪♪

2014年、作詞をしたप्रदीपकुमार राईに毎月25,000ルピーを生涯にわたって支払うことを政府が発表した。

2022年9月23日、閣議で金額が50,000ルピーに引き上げられることが決定された。国民から非難の声もある。

♪♪♪♪

作曲を行ったअम्बर गुरुङ्गは国歌に対してプロトコルや侮辱に対する刑罰などの法整備がされていないことに不満をいだいていた。
出典元

歌詞

सयौं थुँगा फूलका हामी एउटै माला नेपाली

सार्वभौम भई फैलिएका मेची- महाकाली।

प्रकृतिका कोटीकोटी सम्पदाको आँचल

वीरहरुका रगतले स्वतन्त्र र अटल

ज्ञानभूमि शान्तभूमि तराइ पहाड हिमाल

अखण्ड यो प्यारो हाम्रो मातृभूमि नेपाल

बहुल जाति भाषा धर्म संस्कृति छन् विशाल

अग्रगामी राष्ट्र हाम्रो जय जय नेपाल।

歌詞 日本語訳

 

歌詞 カタカナ読み

サーヨゥ トゥンガ プルカ ハーミ ヨウタイ マーラ ネーパリ

サルヴァムブハイ ファイリエーカ メチ マァハカーリ

サーヨゥ トゥンガ プルカ ハーミ ヨウタイ マーラ ネーパリ

サルヴァムブハイ ファイリエーカ メチ マァハカーリ

プラカティカ コティコティ サンパダーコ アーチャラ

ヴィルハルーカ ラーガターリ スーヴァターラ アータラ

ヤーナブンミ サンティブーミ ターライ パーハダ ヒーマラ

アーカンダヨ ピャーロハンロ マーティブーミ ネーパラ

ブーフル ジャーティ バーシャ ダ(ハ)ルマ サスキティーチャン ビーシャラ

アーグラガーミ ラストラ ハーミロ ジャイヤ ジャイヤ ネーパーラー

国歌に関するリンク

【内務省 “Procedure for use of National Flag and National Anthem (First Ammendment), 2076”】
https://moha.gov.np/en/post/procedure-for-use-of-national-flag-and-national-anthem-first-ammendment-2076

【ネパール法律委員会 憲法”】
https://lawcommission.gov.np/en/?lsvr_document_cat=existing-law-constitution

【BBC NEPALगुञ्जियो नयाँ राष्ट्रिय गान”】
https://www.bbc.com/nepali/news/story/2007/08/070803_national_anthem

नेपाल रिपब्लिक मिडिया लि सयौं थुँगा फूलका हामी…”】
https://nagariknews.nagariknetwork.com/others/177988-1556940960.html

【The Himalayan Times “Nepal national anthem composer Amber Gurung dies at 79”】
https://thehimalayantimes.com/kathmandu/nepal-national-anthem-composer-amber-gurung-dies-79

【Business Standard “Veteran musician, composer of Nepali national anthem dead”】
https://www.business-standard.com/article/pti-stories/veteran-musician-composer-of-nepali-national-anthem-dead-116060701011_1.html

【myRepublica “5 things about Byakul Maila”】
https://myrepublica.nagariknetwork.com/news/5-things-about-byakul-maila/

【The Himalayan Times “National anthem writer Byakul Maila to get Rs 50,000 per month”】
https://thehimalayantimes.com/nepal/national-anthem-writer-byakul-maila-to-get-rs-50000-per-month

【Kathmandu Post “Nat’l anthem lyricist to get govt allowance”】
https://kathmandupost.com/national/2014/11/21/natl-anthem-lyricist-to-get-govt-allowance

【人民日報 “Nepali gov’t makes new national anthem public”】
http://en.people.cn/90001/90777/6231641.html

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