民間人が運営する日本と韓国の魅力を紹介する施設 高麗博物館@新大久保
駅を降りるとホームのアナウンスは韓国語や中国語が流れます。
ご存知のとおり新大久保はコリアタウンをはじめ様々な国の人が住む地域として有名。
一帯は様々な言語で書かれた看板が並びます。
![新宿から歩いていける新大久保](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/1-1-300x225.jpg)
新宿から歩いていける新大久保
駅前で『高麗博物館』と書かれた看板を掲げチラシを配っている女性が・・・
「韓流ドラマの企画展示やってまーす」
若者から年配の方まで改札から出てくる人に声をかけながら一所懸命チラシを配っています。
聞くところ歩いていける範囲に博物館があってそこで企画展をやっているようです。
「来てくださいね!」
と爽やかな笑顔と自身の好奇心に押され行ってみることに。
![街中にはハングル語がたくさん!](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0372-225x300.jpg)
街中にはハングル語がたくさん!
チラシに書かれた地図を頼りに歩くことおよそ10分。
新大久保と西武新宿の間ぐらい、西武線を背に職安通りの右側を歩いていると
道路沿いに建つビルの中にありました。
![意識して歩けば見つけるのは簡単!](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0374-225x300.jpg)
意識して歩けば見つけるのは簡単!
7階に上がると大きなコンビニ程のスペースにパネルや現物展示が綺麗にされていました。
「こちらから見ると分かりやすいですよ~」
とスタッフの方から話し掛けてくれ、とてもアットホームな雰囲気。
![整理された展示](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0384-300x225.jpg)
整理された展示
正直、韓国ドラマは『天国の階段』『チャングム』しか見たことがない自分にとって
企画展示は興味がなく常設展示が目的でした。
しかしよくよく文章を読んでいるとかなり細かいところまで分析され、
ドラマの裏にある韓国社会の変化、国内事情について紹介されていてドラマに詳しくない人でも楽しめます。
![取っ掛かりがドラマというのが頭に入りやすい](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0390-300x225.jpg)
取っ掛かりがドラマというのが頭に入りやすい
![ジェンダー問題は韓国でも問題になっているようです](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0385-300x225.jpg)
ジェンダー問題は韓国でも問題になっているようです
常設展示は日本と朝鮮半島の歴史についてのパネル展示
![日本、朝鮮半島の歴史を分かりやすく紹介](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0383-300x225.jpg)
日本、朝鮮半島の歴史を分かりやすく紹介
朝鮮王朝時代の服、伝統衣装、髪飾りなどの小物、楽器なども展示されています。
![中には人間国宝になった方の作品も・・・](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0379-300x225.jpg)
中には人間国宝になった方の作品も・・・
![楽器もこれだけでなく弦楽器などもありました](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0378-300x225.jpg)
楽器もこれだけでなく弦楽器などもありました
![DSCN0377](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0377-300x225.jpg)
衣装は200円で着る事も可能です!
企画展示は3ヶ月ごとにテーマが変わり
次回、8月12日からは文禄・慶長の役についてだそうです。
皆さんは学校でどこまで習いましたか?
記憶に残るのは豊臣秀吉が命令し、朝鮮に出兵。
捕えた敵国の兵士の耳をそぎ耳塚を築いた戦争ということぐらいのことでしょうか。
学生は限られた時間で2000年ある日本の歴史を学ばなければいけません。
そうなると、表面しか触らない部分が出てくるのは当然です。
しかしそのさらっと流した部分が現在の国内事情や国際関係に影響していることがあるのではないでしょうか?
文禄・慶長の役もその一つだと思います。ただ単に歴史的事実を伝えるだけではなく、
この出来事が現在の日韓・日朝関係にどのような影響を与えているのかが知れる
未来志向の展示になればいいなぁと思います。
文禄・慶長の役では多くの朝鮮の陶工が日本に連行されました。
それによって発展した現在の日本の陶芸文化があるということを考えたことがありませんでしたが、
違う視点で物事を考えるという力をつけるにはとてもいい機会だと思います。
![「400年前の朝鮮侵略」](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0404-225x300.jpg)
「400年前の朝鮮侵略」
そしてこの博物館の最大の魅力、それはなんといってもスタッフの方々です。
皆さんとても気さくで親切な方々ばかり。
博物館の目的として、互いの文化・歴史を理解し友好を深めるというものがあります。
それはネットや書籍を読み漁るだけでは難しい。
直に交流をすることが相互理解への一番の近道だと信じています。
この施設は市民が運営し、直接会話できるまさに交流が出来る場所です。
他国に特化した施設は数あれど、これだけ交流が出来る博物館は少ないのではないでしょうか?
韓国に興味がある方、無い方一度行ってみて下さい。ちょっとした質問でも丁寧に説明してくれます。
展示物から知る知識はもちろん、それ以上に得るものがここにはありますよ!
![ボランティアスタッフで日本語が堪能な李さん。 色々と教えてもらいました! 日本人、韓国人の方と話に花が咲きます](http://www.kokkanowa.net/wp-content/uploads/2016/05/DSCN0376-300x225.jpg)
ボランティアスタッフで日本語が堪能な李さん。
色々と教えてもらいました! 日本人、韓国人の方と話に花が咲きます
高麗博物館
住所:東京都新宿区大久保1-12-1
入館料:400円
開館時間:12時~17時
休館日:月・火曜日
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