架空国家が生み出す国歌たち【前篇】 ~とある架空国歌を分析してみた~

先日、観光業界最大の展示会”ツーリズムEXPO”が国際展示場で開催されました。

そこで目立っていたのがVR(バーチャル・リアリティ)

ヘッドセットを装着すると、その国の街中を歩いているような体験が出来たり、

隣にイケメン韓流俳優が座ってくれてキスしてくれたり・・・

韓流俳優のキスに本気で照れる女性が続出していました(笑)

一番目を引いたのはマカオブース。

マカオグランプリに参加するレーサーの目線でレースを疑似体験できるというものでした。

現実の中に仮想現実が入り込み、仮想とは何かを問いかけます。

認識したものが現実と考えるなら体験している仮想現実もまた現実なのです。

ゲーム業界でもVRを積極的に取り入れて、現実と虚構の境界が徐々に縮まっているようです。

そんなゲーム業界の面白い取り組みを発見しました。

 

架空国歌を合唱

来年1月19日に発売されるPS4のゲーム『蒼き革命のヴァルキュリア』。

この作品では主人公の出身地ユトランド王国という国が舞台の一つになるのですが、この国には国歌があります。

それがこちら。

 

国歌はゲーム内で流れるそうですが、

10月に行われる音源収録で抽選で選ばれた一般ユーザーが合唱に参加できるんだとか。

ゲームファンにはたまらないでしょうね。

なにしろ自分の声が作品内で流れるんですから。

ゲーム内で使われる国歌にユーザーを参加させるというのは面白いイベントです。

仮想現実を現実に近づける手段なのでしょう。

応募サイトはコチラ

スタッフロールに名前が出るとなるとファンにはたまらない

スタッフロールに名前が出るとなるとファンにはたまらない

 

歌詞から読み解くユトランド王国国歌 ”麗しの地”

では、このユトランド王国とはどんな国なのでしょう?

筆者は国歌の歌詞やメロディからその国を知る事が出来ると思っています。

このユトランド王国はどうでしょうか?

国歌から読み解きます。

タイトルは ”麗しの地”

デンマーク国歌” Der er et yndigt land ””麗しき国”という邦題が付けられることもあり似ています。

メロディはゆったりとしていて、北欧諸国にあるタイプ。

文化はヨーロッパに近いのかもしれません。

また前奏が長いのも特徴。

20秒という長さはチリ国歌に匹敵します。更に歌が終わった後も20秒ありこれも長い。

それでは歌詞を見てみましょう。

 

 

蒼き光が 優しく輝く 豊かな大地 数多の生命

戦乙女が 槍と盾持ち 見護り続ける 美しき国

天よ 私は今捧ぐ 感謝を 愛する祈り

 

戦い散った 猛き英雄が 小さな丘で静かに眠る

聖女と共に 掲げる御旗 築いた礎 祖国の基

国よ 私は今誓う 務めを 栄え行くことを

 

気高き理想 叶えるためにも 手を携えて 今日を勤しむ

母の優しさ 家の温もり 感じて営む 麗しき日々

人よ 私は今願う 歩みを 尊き明日を

 

 

3番まであり、トータルで4分。

1番は前奏含め1分25秒あります。

チリ国歌と違いサッカーの試合前の合唱では時間を気にせず歌いきる事が出来そうです。

1~3番、それぞれ歌う対象が変わり、1番は神、2番は国、3番は国民?

それでは各パートごとに見ていきましょう。

 

1番の冒頭は国土の美しさを歌います。

「戦乙女が 槍と盾持ち 見護り続ける 美しき国」

この国が戦いを司る女神を崇拝の対象にしているか、

または歴史上ジャンヌ・ダルクの様な女性の英雄がいたと推測できます。

3行目は宗教色が強い。

国教があるのか、国民の大多数が一つの宗教を信仰している可能性が高いですね。

でなければ歌詞に対して異論を唱える声が上がるはずです。

インドのように神をあえて何者かにせず”超越した何か”にすることでバランスをとっている国もありますが、

”麗しの国”に関しては一つの神を指しているように感じます。

特に ”愛” はキリスト教を思わせるワードです。

 

2番のテーマは”国歌の歴史”

「戦い散った 猛き英雄が 小さな丘で静かに眠る」

戦争によって現状を勝ち取った国のようです。

”小さな丘”というのは、戦争で重要な場所だった可能性があります。

ブラジル国歌で登場する”イピランガ”の丘は独立を訴えた地としてブラジル人にとって大変重要な場所です。

これもそれに当てはまるかもしれません。

また過去形で書かれていることや、”眠る”という戦後を思わせる表現が使われている事から、

この国歌は戦時中ではなく、戦後作られたものであることも分かります。

「聖女と共に 掲げる御旗 築いた礎 祖国の基」

やはり一つの神を信仰の対象としているようです。

”聖女”というのが女神なのか、信仰心が強い統率者なのかは分かりませんが、

いずれにせよ聖女という表現は西洋的な宗教色の強い単語です。

そしてこちらでも戦いの末、国が出来上がった事が分かります。

過去の戦争に対しての意識が高く、国歌が指す戦いが同国の歴史に大きな影響を与えているようです。

最後に国を擬人化させ、国民が国のために尽くすことを誓います。

もしかしたら徴兵制がある国なのかもしれません。

 

3番は自分たちに対して歌っているのか・・・ちょっと変わっています^^;

「気高き理想 叶えるためにも 手を携えて 今日を勤しむ」

国民が国に尽くすことを望む作り手の想いを感じます。

この歌詞が国民に受け入れられているのであれば、かなり愛国心のある国民です。

それか3番は普段歌われない時代遅れの物なのかもしれません。

しかし、ユーザーも国歌斉唱にゲーム世界での国民として参加することを考えると、堂々と歌い上げる事が考えられます。

そう考えると時代遅れというのは無いでしょう。

そうなるとユトランドの国民の愛国心は高いと思います。

この国歌の最大の特徴が次の行。

「母の優しさ 家の温もり 感じて営む 麗しき日々」

国歌で”母”と使う場合、多くは国を指しますが、この国歌では”母親”を指しているようです。

これは珍しい。

家庭の話を出す国歌は現実には無いです。

戦時中、この歌を歌う事で祖国を思い出させることで国威掲揚を狙っているのかもしれません。

しかし母親が必ず家庭にいるものだと断定しており、

多様な家族形態がある昨今を考えると時代錯誤であると言えます。

議論の対象になっているはずです。

また、男女平等の理念から歌詞が変更される事が近年出てきています。

カナダでは”息子たち””私たち”に変わろうとしています。

カナダ国歌歌詞変更に関しての詳細を知りたい方はコチラ!

最後は以下の詩で締めくくられます。

「人よ 私は今願う 歩みを 尊き明日を」

国民に歌っているのでしょうか。そうなると”私は”とは誰なのか。

一個人である歌い手一人一人が”国民”に対して歌っているのか・・・

または”人”というのを人類と捉えるとも考える事が出来ます。

人類の平和を歌うスロヴェニア国歌のように、自国民だけでなく人類全体に対して歌っているのかもしれません。

またはユトランド王国という国名からも分かるように、同国の社会体制は王が国のトップとして存在しています。

王が現人神などの信仰対象として存在している可能性も・・・そうなると3番は王が国民に歌っている内容なのではないでしょうか。

1行目は王と国民が国に尽くすことを唄い、2行目で国民と王の距離を縮め、3行目王の願いを表現しているのかもしれません

国歌の解釈は人によって時代によって変わる

国歌の解釈は人によって時代によって変わる

架空国家の国歌は面白い

いかがでしたか?

まじめに分析してみました。

実は世の中にはまだまだ存在しないはずの国家の国歌がたくさんあります。

でも存在するかしないかはあなたの認識次第。

あなたが存在すると思えば、それはあるのです。

後編は、

あったらいいな

アニメに登場する架空国歌をご紹介します!!

後半はコチラ

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