ミャンマーの民主化を望んで・・・ ~ビルマの国民的行事ダディンジュ祭り~ @中野
9月に開催されたワールドフードラリーの会場となったスィゥミャンマーのオーナー、
タン・スィゥさんから誘ってもらい今回のイベントに参加。
今までミャンマーと縁のない生活をしていたので、見るもの全てが新鮮な一日でした。
中野駅北口暫定広場に13張のテントが並びます。

午後になると この会場がいっぱいに
”ダディンジュ祭り”
日本では聞きなれない祭りだがミャンマーでは毎年10月に行われる国民的イベント。
10月に入る3日前から町中に電球や提灯を飾ります。
親や年長者に対する尊敬の念を再確認し、その健康や長寿を祈って歌や踊りをするんだとか。
お釈迦様が親の為に神様の世界で3か月修行をし現世に戻ってきた時、人々が道に火を灯し出迎えたという話がお祭りの始まり。
このイベントが行われるのは16回目。

現地の習慣に合わせて会場のあちこちにミャンマーの提灯が飾られていました
入ってすぐタン・スィゥさんを発見!
「娘がステージに出るから見て行ってね!」
ワールドフードラリーでも大盛り上がりだったチョモさんのダンス!

相変わらず背が高くてシュッとしています
会場にはタン・スィゥさん含め高田馬場に住む在日ミャンマー人の方々も沢山来ていました。
こちらはドキュメンタリー映画「異国に生きる 日本の中のビルマ人」の主人公、チョウチョウソーさん。
国の民主化を目指し活動したミャンマー人が日本に亡命後祖国に帰れずにいる現状を描いた作品です。
チョウチョウソーさんが14年ぶりにミャンマーにおいてきた家族と再会するシーンは今のミャンマーが抱える問題をダイレクトに観客に伝えます。
こういった方と出会えるのもいい経験です。

とっても気さくな方でした
NLDの想いが詰まったイベント
このイベントの主催は”国民民主連盟 日本支部”。
国民民主連合はミャンマーの民主化を訴えている政党で議長はあのアウン・サン・スーチーさんです。

アウン・サン・スーチーさんの顔が描かれた旗を掲げている人たちも!

フェイスペイントで政党旗を書いている子も

メインステージにも政党旗

右にあるのは政党旗。左には現政権が変更する前のミャンマー(ビルマ)国旗
今年は国民民主連盟結党から20年という節目の年。
フェイスペイントしたりと皆さんの強い意気込みを感じられるのも納得です。
国民民主連盟のブースもありました。

党のカラー、赤一色

スマートフォンケースがありました

Tシャツを薦めてくれたのは中村獅童似の素敵なミャンマー人男性
知る人ぞ知る ミャンマーコーヒーに紅茶
フェスではその国の隠れた魅力を知ることが出来ます。
こちらはミャンマー産コーヒー。歴史はそれほど古くなく、始まったのは第二次世界大戦後まもなく。
高低差が激しいミャンマーでは高地が多数存在し海抜2000メートルの所で栽培しているそうです。
ほのかに花の香り、味は甘みがあり飲みいやすい。焙煎は浅煎りがオススメかと。

種類もいくつかります
ミャンマー産の紅茶も販売されていました。実は上質なものが採れるんだそうです。
イギリスの植民地時代があったことを考えると紅茶を生産しているというのも納得。
販売されている紅茶は、お店の方がアウン・サン・スーチーさんにお会いした際、出してもらったお茶だそうです。
知られていない特産品を発見できるのがいいですね^^

手作りの袋に入っています
ミャンマー料理も楽しみました。

ミャンマーの方々も女性が元気!!
販売されていたのはワダ・トゥトゥ。豚串という意味だそうですが、豚の臓物の煮物です。
「辛いの大丈夫ですか?」と流暢な日本語で好みを聞いてくれ調味料をつけてくれました。
ミャンマー料理が辛いイメージがあるという方がいるのですが、実はまろやかでとても食べやすい料理なんです。
なので彼らの辛いはそれほど辛いものではありません。

一皿500円。レバーや小腸に大腸など種類も豊富
ステージではNLDのスピーチや伝統舞踊が・・・
ステージのほうが賑わっているので行ってみると・・・

多くの人が注目しています
国民民主連盟の略称「NLD」がコールされたり、所々大きな拍手が観客から起こります。
ん?あのステージに立っているのって・・・

どこかで見た顔
タン・スィゥさんだ!!
何を言っているかサッパリ分からないけど
「タン・スィゥ!」と会場から名前を呼ばれたりと演説が盛り上がっています。
その後ステージではギター演奏が行われたりしていました。

バンドグループによる演奏もありました
と見ているとタンスィゥさんの娘、チョモさんが登場!
ミャンマーの伝統舞踊を素敵な衣装を着て披露していました。
優雅な動きが不思議と踊り手を大きく見せます。

紫の衣装を着て踊っているのがチョモさん

集団だと更に踊りが栄えます
終わった後写真をお願いしました。皆さん快く応じてくれました^^

美女に囲まれデレデレ
ミャンマーの服は色が淡く日本人好みです。

会場には多くの衣装を着た女性がいらっしゃいました

日本人で着ている方も
国の紹介というより、ミャンマーの言葉でステージが進行される場面もあり、
在日ミャンマー人のためのお祭りという側面が強くありました。
政治色もあり、初めての方は入りにくいところもあったかもしれません。
しかし様々な文化や思想を知ることはとても大事なことです。
会場ではなぜ国に帰れないのかと在日ミャンマー人に尋ねている大学生の姿もありました。
何事も飛び込んで体験してみる
人が成長する上でもっとも大切なことなんじゃないでしょうか?
フェスは自分の価値観を広げる絶好の機会!
秋はフェスが各地で開催される時期なので、新しい世界を見たい皆さんは要チェックですよ^^