国歌は平和を呼ぶ!! スリランカ タミル語国歌解禁

スリランカでは近年まで民族間での内戦がありました(もちろんそこには政治的な背景があり・・・)。終結後の現在でも多数派のシンハラ人と少数派のタミル人がいがみ合っています。少数派のタミル人は自分たちが冷遇されているという不満があるようです。それは国歌を見てもタミル人の冷遇具合が分かります。現在公式には

シンハラ語の国歌しか認められていません

そのため国の行事ではシンハラ語Verでのみ歌われてきました。自分の言葉でない国歌をどうして愛せましょう。
しかし!!!!!
なんと今月4日の独立記念式典でタミル語Verの国歌が歌われました。まだ憲法が改正されていないため公式に認められたわけではないですが、公式行事の場で歌われたことは大きな前進です。現在は非公式の解禁ですが、今後憲法でもタミル語国歌が認められることを切に願います。とても柔らかいメロディと発音です^^国歌を通じて両民族間の対立関係が少しでも解消されたらと思います。国歌を使って一つの民族が多民族を抑え込むのではなく、このような形で国歌を使い国をまとめるというのはありだなぁ〜。

(残念ながら2019年政権交代に伴いタミル語での斉唱は再び禁止されました。詳細はコチラ『融和から対立へ? 国歌から見えるスリランカの今』

 

スリランカ国歌の詳細はこちら『スリランカ民主社会主義共和国 国歌「母なるスリランカ」』