シリア・アラブ共和国 国歌
概要
タイトル
حــماةَ الــديارِ(ホゥマータッディヤール)/祖国の防衛者たち
作詞
ハリール・マルダム・ベイ
作曲
モハンマド・サリム・フレイフェル
アハマド・サリム・フレイフェル
採用年
1936年
成り立ち
シリア国歌は我慢と復活の歴史を持つ。
1938年コンテストが行われ現国歌『祖国の防衛者たち』が国歌として採用される。
しかし、シリアでは同国歌の初演は1946年と記録されている。
それはなぜか。
1920年からフランスの統治下にあったシリアは1936年にフランスと同盟条約を締結し事実上の独立を果たす。
それを契機に作られたのが今の国歌。
しかし、シリアは同盟関係であったフランスがドイツと停戦協定を結んだことで、連合国の進軍に合う羽目に。
1940年には連合軍に首都ダマスカスを占領されてしまう。
本当の独立を果たしたのは第二次世界大戦終結後の1946年。
初演の記録が1946年になっているのはこのため。
ちなみに、行われたのは4月17日の独立記念日。ダマスカスで行われた軍事パレードの場だった。
その後1958年エジプトとアラブ連合共和国を結成すると国歌が変わるが1961年にクーデターが起こると連合は解消。
シリアが再び独立すると国歌も復活する。
コメント
シリアの人たちの多くは国歌に誇りを持っています。
小学校では毎週月曜日、校庭で全校生徒が国旗を掲揚しながら国歌を歌います。
教科書には国旗に敬礼する人のイラストと共に歌詞が書かれているものも。
授業では内容について理解できるよう授業で取り扱われ、歌詞やその意味を問うテストもある。
作詞者、作曲者ともに国内では知られた存在で作曲者のモハンマド・サリム・フレイフェルは同国の第一級功労勲章を受章。
ちなみに作曲者のふたりは兄弟。
憲法では、演奏中軍人は敬礼、国民は敬意を持って起立すること求められている。
また国歌の内容変更には議会の承認と国民投票が義務付けられており、いかにシリアが国歌を大事にしているかがわかる。
歌詞日本語読み
ホゥマータッディヤーリ アライコムサラム
アバット アンタゼーラ ヌフースルキラム
アリーヌル アウルーバティ バイトゥン ハラム
ワ アルシュッシュ ムースィ ヘマン ラーユダム
ルブーウッシャアーミ ブルージュ アラ
トゥハーキッ サマーア ビアーリッサナ
ファアルードンザハット ビッシュ ムースィルウィダ
サマーウン ラ アッムルカ アウ カッサマ
こんな時に聞きたい
元気になりたい テンションを上げたい