君が代はなぜこれほどイメージが悪いのか

リオ五輪参加選手壮行会にて、森喜朗氏が国歌独唱後のスピーチで

「国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない」

と発言しました。

この事を知りまず思ったのは

 

また国歌の印象が悪くなる・・・

 

日本におけるイメージが悪い国歌

国歌”が専門です」

こう言うと大半の人が訝しげな顔をします。

国歌に対して暗い印象を持っている人もいます。

でも、世界を見てみるとユニークな歌がたくさんあります。

歌詞がないもの、時の権力者にこびた制作者の意図が見えるもの、複数の言語で歌うもの、ロック調のもの・・・

国歌は様々な種類があり、いつもはまじめで、でも時にユニークで、お茶目、セクシーな面も見せる歌なんです。

 

こんなこともありました。

某役所でイベントのチラシを置いてもらいたいと電話をした際、

”国際交流イベントです”と話すと、チラシを送ってくださいと前向きに検討してくれると担当者。

しかし、「国歌をみんなで歌います」といった瞬間、電話の向こうにある顔が曇るのが分かりました。

「活動の説明に来ていただけますか?」

国歌のイメージが良いとは言えません。

なぜこれほど国歌のイメージが悪いのでしょうか?

まず日本で国歌といえば君が代です。

”国歌=君が代”

であり、君が代のイメージが悪いと言えます。

 

君が代が拒否されるワケ

理由はいくつかあると思います。

まずは歌詞の内容に対する反発。

”君”=”天皇”という解釈への違和感です。

しかし、ここでは歌詞の内容うんぬんの議論を脇に置かせてください。

解釈の問題は過去何人かの学者が論じておりここで述べても結論は出ません。

 

そもそも君が代の意味を考えて歌っている人ってどのくらいいるのでしょうか?

筆者は80年代生まれなのですが国歌の歌詞の内容を学校で学んだ記憶がありません。

学校行事で歌ったり、そのための練習で音楽の時間歌ったりして、

いつの間にか君が代を覚えていました。

もちろん歌っている時に歌詞の意味を考えた事はありませんでした。

皆さんはどうですか?

そう考えると歌詞の内容が反感を生んでいる全ての原因ではないと思うのです。

 

”義務”が反発を生む

高校の卒業式などで生徒による国歌斉唱時起立を拒否する事件が時々起ります。

これも歌詞うんぬんよりも”個性を大事に” ”個人を尊重” と学校で教わってきた世代が持つ”義務”への反発と考えられます。

「国歌起立斉唱の義務」

”歌う・歌わない” ”立つ・立たない” というのは個人の自由ではないか?

ということです。

1989年学習指導要領に国歌斉唱の義務化明記、翌年の国旗・国歌法の成立・・・

2011年には大阪府で公立校教職員に君が代の起立斉唱を義務づける条例が成立しました。

”義務”ってすごく重たい言葉です。

国歌を歌う時は立つのが”当たり前”

ではなく

国歌を歌う時は立つのが”義務”

と言われると反感を持つ人もいるのではと思うのです。

この流れがさらに国歌のイメージを悪くしています。

 

義務で歌う事は国際的なスタンダード!?

筆者は、出会った外国人に国歌を歌ってもらいボイスレコーダーで歌声を録音する活動をしています。

そこで感じた事は、自国の国歌を好きな人が多いということです。

もちろん、そうでない人もいますし、覚えていないという人もいます。

でも大半の人は好きです。

大声で歌ったり、胸に手を当てたり、歌い終わりに「I love ●●(自国名)」と言う人がいたり・・・

これらの行為は全て義務じゃないんです。

本人たちの内からあふれ出た愛国心からです。

「その愛国心は教育から生まれるんだ!」

という人もいるでしょう。

確かに、義務化し愛国心を育んでいる国もあります。でもそうでなくても国歌を愛している国があることを忘れてはいけません。

日本だってサッカーの国際試合の冒頭、国歌をサポーターが起立して歌いますがあれは義務でしょうか?

歌いたいから、または慣例として立って、みんな歌っているのではないですか?

「立って歌え」と義務化することが大事なのでしょうか?

日本の歴史を考えると他の国を例に出し、国歌の起立斉唱を義務化することが最善だとは思えません。

 

国歌は”義務”で歌うもの?

冒頭、森氏の発言を紹介しましたが、言いたいことも分かります。

「国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない」

という言い方が問題なのであって

「多くの国の人たちが自国の国歌を高らかに歌う中、日本人が歌っていないのは違和感を感じる」

と言いたかったのではないでしょうか?

 

筆者はスポーツの国際試合の国歌斉唱で歌わない選手がいると、

なぜ歌わないのかと疑問に思い調べます。

”帰化してその国の代表になった” ”国歌に歌詞がない” ”国歌が浸透していない”

などが理由はさまざま。

では日本はどうでしょう。

なぜ歌わない国民がいるのでしょう。

なぜ君が代には”なんとなーく”悪いイメージがあるのでしょう。

それは”義務”に対する抵抗があると思います。

そこには、国歌斉唱の義務が日本の軍国主義時代のイメージに結びつく日本のお国柄があるのではないでしょうか。

国歌にはお国柄が出ます。

君が代にこういった議論が湧き起こるのは、日本の近代史が現在でも整理が出来ていなからだと考えます。

国歌を知ればその国の事が見えてくる典型的な例ですね。

”義務”ではないアプローチから国歌を身近なものにしたい。

それが国歌の輪プロジェクトの願いです。

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【2019年1月25日(金)開催】 大使館で国際交流 第15回ワールドフードラリー inアフガニスタン大使館

2019年はアフガニスタンにとって建国から100年と節目の年です。
これを機会に最近報じられにくくなったアフガニスタンとはどういう国なのか改めてご紹介します。

同国大使館は昼間に一般開放しているのですが、夜に開放することは稀。この貴重な機会を皆さんと共有できたらと思います。
素敵大使館の一つアフガニスタン大使館でお国紹介を聞いて、
大使館専属シェフが手がけたアフガニスタン料理を食べて、
外交官と交流して、
アフガニスタンの魅力を体験しませんか?
日本の皆さんにアフガニスタンに今一度関心を持っていただけたら嬉しいです^^

【内容】
①大使館職員によるお国紹介
②大使館シェフによるアフガニスタン料理を食べながら外交官・参加者との交流
③アフガニスタン国歌斉唱(練習をみんなでします!)